長期未整備都市計画道路の見直し作業

見直し作業の概要

都市計画道路は都市計画で定められる道路であり、公園や下水道などと並んで円滑な都市の活動を確保し、良好な環境を保持するために決定されるものです。

一方で、計画決定から20年以上の長期間を経過する間に、人口減少時代の到来、少子高齢化の進展、地方分権の進展、市街地拡大の収束など、社会を取り巻く社会状況や人々の価値観も大きく変化してきました。
こうした状況を背景として、全国的に都市計画道路の見直しの動きが広まりつつあります。
そこで埼玉県内では、都市計画決定後、長期間にわたり整備がなされていない都市計画道路について、社会状況の変化を踏まえ、現時点での必要性を再検証し適切な見直しを図るため、平成16年度に埼玉県により策定された「見直しガイドライン」に基づき、埼玉県と各市町村とが連携して県内一斉に作業を進めています。
平成18年度は、平成17年度に選定した「見直し候補路線」を対象に、将来道路網の需要予測などを踏まえ、「見直し路線」を選定する作業を行いましたので、作業結果を公表します。

見直し作業結果

平成17年度

作業段階	作業内容	作業結果
第1段階	「再検証路線」（当初都市計画決定後20年以上経過し、未整備区間を含む路線）の選定作業を行いました。	草加市の都市計画道路 47路線（約70.5キロメートル） 再検証路線11路線（約9.1キロメートル）
第2段階	「再検証路線」から一定の評価項目に基づき、「見直し候補路線」（計画時点からの社会状況の変化に伴い、現時点での道路の必要性が変化している路線）を選定する作業を行いました。	見直し候補路線1路線（約1.2キロメートル）（草加三郷線）

平成18年度

作業段階	作業内容	作業結果
第3段階	「見直し候補路線」から交通量調査等の定量的な検討を行い、総合的な判断により、「見直し路線」（変更及び廃止を要する路線）を選定しました。	存続路線1路線（約1.2キロメートル）（草加三郷線） 注：存続路線とは平成18年度の作業の結果、必要であると再確認された路線や、継続して検討する路線です。

平成18年度に実施しました第3段階の作業の結果、草加三郷線は存続路線として位置付けられ、県内の広域的な道路ネットワークを構成する重要な路線であることから、改めてその必要性が確認されました。

一方で、本路線と道路網を形成する東京都側に計画道路の位置付けがなされていないことや、支障構造物が設置され、延伸ルートの確保が困難となっていることなどから、ルート変更も含め、今後も引き続き検討を要する路線として位置付けられました。
今後は、今回の検討結果を踏まえ、事業の実現性が図られるよう埼玉県と共同でより詳細な調査、検討を行い、できるだけ早い時期に見直しの方向性を関係権利者の皆さんにお知らせします。

なお、作業結果の詳細については、添付資料から閲覧できます。

お問い合わせについて

見直し作業状況については、都市計画課まで問い合わせてください。
また、見直し作業の目的や県内の状況などについては、埼玉県都市整備部都市計画課施設計画担当まで問い合わせてください。
県内の見直し作業状況については、埼玉県都市計画課ホームページでも閲覧できます。

添付資料説明

• 見直し作業状況（第2段階まで）
  第2段階（見直し候補路線の選定）までの作業状況です。
• 見直し候補一覧表（第2段階まで）
  第2段階までの作業の結果、見直し候補路線として位置付けられた路線の一覧です。
• 存続路線一覧表（第2段階まで）
  第2段階までの作業の結果、道路としての必要性が変化しておらず、見直し候補路線に該当しなかった路線の一覧です。
• 見直し候補路線・区間位置図（第2段階まで）
  見直し候補路線（第2段階）を示した位置図です。
• 平成18年度作業結果（第3段階）
  第3段階の作業結果の一覧です。
• 見直し路線位置図（第3段階）
  見直し路線（第3段階）を示した位置図です。