更新日:2025年5月23日
【地域防災セミナー(自分たちの住むまちの防災を考える!)】を開催しました!
東京科学大学より大佛俊泰教授を招き、地域防災セミナーを開催しました。
開催の背景
発生が危惧される首都直下型地震では、揺れによる被害だけでなく、火災による建物・人への被害も大きいと推測されています。大規模な地震火災による被害を抑えるためには、行政などによる道路や公園等の地域の基盤整備はもちろん、地域にお住まいの皆さん、地域コミュニティーによる防火対策や住民一人ひとりの防災に対する意識向上が重要です。本セミナーでは、住宅が密集し火災発生時の危険リスクが高い地域(住宅密集地)をテーマに自分たちの住むまちに潜む火災のリスクなどについて大佛教授よりご講演をいただき、参加者同士での意見交換を行いました。
開催概要
日時
令和7年3月8日(土曜日)午後2時から4時まで
会場
谷塚文化センター 2階 第1学習室(谷塚仲町440)
講師
東京科学大学 大佛俊泰教授(専門分野:建築計画・都市計画)
これまで東京都各区を始めとし、様々な自治体で防災に関する講演を実施されています。
住宅密集地における大地震時の物的被害(家屋倒壊・火災延焼)及び人的被害について過去の地震災害記録を基に考察され、建物の不燃化の推進による減災効果について詳細な地図データを用いた分析などを行っています
参加者
29名
当日資料
関連ファイル「令和7年3月8日(土曜日)セミナー資料pdf」をご覧ください。
燃えないまちづくり事業の概要
埼玉県では、比較的小規模な「住宅密集地」が点在しています。
このような木造住宅が密集している地域で大規模な地震等が発生した場合、建物の倒壊や火災の延焼等により、甚大な被害が発生するおそれがあります。
これらの災害リスクから、住民の生命や財産を守るため、住宅密集地の早期改善を目指し、より効果的な取組を進めます。
対象区域
平成28年度に、草加市谷塚地区が「埼玉県 もえないまちづくり事業」のモデル地区に選定されたことに伴い、草加市都市計画マスタープランにおいても「防災機能改善モデル地区」に位置付けています。
以降、住宅密集地における災害リスクの改善策を実施しています。
これまでの取組
平成29年度以降、地区内において主に4つの取組を行ってきました。
1 感震ブレーカーの配布
平成29年度から30年度にかけて、町会・自治会の皆さまのご協力のもと、希望があった830世帯に感震ブレーカーを配布しました。2 地区内の防災力向上のための啓発事業
専門家を招いての講演会や、地域の方々との防災上の課題共有・意見交換等をとおして、地域防災力の高揚を図りました。
これまでの実施状況
日時 | 会場 | テーマ |
平成30年3月17日(土曜日) | 谷塚文化センター | 谷塚地区の防災まちづくり |
平成30年12月2日(日曜日) | 谷塚地区の防災まちづくり | |
令和5年3月23日(木曜日) | 谷塚の防災まちづくりを考える | |
令和6年1月21日(日曜日) | 木造住宅が密集する地域における、日頃の火災対策について | |
令和7年3月8日(土曜日) | 自分たちの住むまちの防災を考える |
注:講演会等の資料については、ページ下部の「関連ファイル」をご覧ください。
3 緊急避難経路の確保
避難時の妨げとなる行き止まり道路の解消を図るため、地区内に2か所の緊急避難路を確保しています。普段は民有地ですが、緊急時に通行できるよう、地権者にご協力をいただいています。
緊急避難路 看板
緊急避難路1
緊急避難路2
4 ポケットパークの活用
地区内において、暫定的に2か所のポケットパークを整備しています。
このポケットパークは、都市計画道路(谷塚松原線)の計画範囲内に整備されているため、将来的には道路になる予定です。
谷塚地区においては、都市計画道路事業の用地を活用し、災害時の延焼遮断帯や一時避難場所として有効利用しています。
谷塚みどりポケットパーク(1)
谷塚みどりポケットパーク(2)
今後について
谷塚町谷際地区(やつかちょうやぎわちく)の今後のまちづくりについては、主に次の3つを中心に進めます。
1 建物の建替促進や準防火地域の指定に係る検討
建築物の外壁や軒裏の防火性能を高め、延焼拡大リスクを抑えるため、準防火地域の指定を見据えた検討を進めます。
埼玉県防火準防火地域の指定について(ホームページ):
https://www.pref.saitama.lg.jp/a1102/tiikitikuyoutotiikitou/boukajyunnbouka.html
2 都市計画道路や公園・広場等の整備促進に係る検討
災害時の避難経路や延焼遮断機能の確保のため、都市計画道路(谷塚松原線)や公園・広場等の整備を見据えた検討を進めます。
3 防災意識啓発
講演会やワークショップ等をとおして、住宅密集地における日頃の防災対策や今後のまちづくりについて、地域の皆さまと一緒に考え、皆さまと協力しながら地域防災力の向上を図ります。
これらのポイントを踏まえ、ハード面だけでなく、時間や費用をあまりかけずに実施できる対策等も検討しながら、より安全で住みやすいまちづくりを進めていきますので、引き続きご協力をお願いします。
都市計画道路(谷塚松原線)に係る土地建物をお持ちの方へ
市では、将来的な都市計画道路(谷塚松原線)の整備を見据え、公拡法(公有地の拡大の推進に関する法律)に基づき、都市計画道路(谷塚松原線)の計画線に係る土地の先行取得を行っております。
この法律は、土地を第三者に有償で譲り渡そうとする場合、あらかじめ届け出ることが義務づけられている「届出制」と、土地を地方公共団体等に買い取ってほしい場合にその旨を申し出ることができる「申出制」の二つの制度があり、この制度によって買い取られた土地の譲渡所得税については、租税特別措置法の規定により、1500万円の特別控除(税務署の協議が必要)が受けられることとなっています。
詳しくは、以下のページをご確認ください。
公有地の拡大の推進に関する法律
当該計画線内での土地売却等の際は、一度草加市都市計画課までご相談ください。
【谷塚松原線位置図(谷際地区区間)】
このページに関する問い合わせ先
都市計画課
住所:〒340-8550 草加市高砂1丁目1番1号
まちづくり推進係 電話番号:048-922-1802 ファクス番号:048-922-3148
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