更新日:2025年1月20日
10月21日、草加市が主催する「奥の細道文学賞」「ドナルド・キーン賞」の受賞作品の発表会が、最終選考委員で俳人の長谷川櫂氏を招き開催されました。
奥の細道文学賞は、俳聖松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で本市を訪れた縁を活かした「奥の細道・芭蕉企画事業」の一環として、地域文学の振興を目的に、平成4年に創設されたもの。
また、ドナルド・キーン賞は、「おくのほそ道」を世界に広めるなど、我が国の文学史に多大な功績を残されたドナルド・キーン先生が、かつて「奥の細道文学賞」の選考委員としてご尽力されたことなどを称え、平成24年に草加市で創設されました。
今回発表のそれぞれの賞については、俳人の長谷川櫂氏、国文学者の堀切実氏が最終選考委員を務め選出されたものです。
受賞作品(大賞)は、奥の細道文学賞が「点描韓国~正体不明の焼きものを追って~」(大野保夫)、ドナルド・キーン賞は、大賞なしとの結果となりました。
奥の細道文学賞を受賞した作品は、正体不明の陶器の謎を追い、真相を明らかにするため単身韓国へと旅に出るというもの。
発表会では、作品について長谷川氏から「力強く、引き込まれる作品」と評価が述べられました。
また、ドナルド・キーン賞については大賞がない理由について「選考委員の意見が一致しないため」としながらも、優秀賞作品については「近代人としての一茶の表現力、世界観を鳥瞰図的にとらえている」と評しました。両賞の授賞式は2月1日に草加市のアコスホールで開催の予定です。
・奥の細道文学賞 大賞「点描韓国~正体不明の焼きものを追って~」 大野保夫
・ドナルド・キーン賞 注:大賞なし
優秀賞「楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか」
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