更新日:2025年2月3日
やさしいまちって、どんなまちだろう?
それはきっと、障がいのある人もない人も、大人もこどもも、誰もが明るく幸せに生きるまちではないでしょうか。
笑うこと、楽しむことに境目なんかないはず。
肩の力を抜いて、みんなで一緒に笑顔になる。
それが、草加市が掲げる福祉+プラスのまちづくりです。
注:文中の見出しに使用している1~5のロゴは、障がい者・児 通所支援事業所「あある」のメンバーがデザインしたものです。
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福祉+プラスのまちづくりを進める
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ふくらむフクシ研究所(略してふくフク研)は、障がいのある人もない人も、みんなが幸せになれるまちづくりを目指して、民間と行政、支援する側とされる側という垣根を越えて誕生したプロジェクトです。
一方通行ではない対話的な関係づくりをモットーに、様々な活動を通してたくさんの人を笑顔にしています。
どんなことをしているの?
研究 ヒアリングや視察をしながら、 |
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活動 イベントやワークショップ等、 |
ふくフク研に関わる研究員をちょっぴり紹介します!
平田瑠美(ひらた るみ)さん
理学療法士
コミュニティナース
高年者や障がいのある人の訪問看護を行いながら、ふくフク研に参加している。
孤立していたり、満たされない思いをしている人のそばに寄り添い、少しでも日常を幸せにするのがフクシの役割だと語る。
閏間由実子(うるま ゆみこ)さん
冒険松原あそび場ネットワーク
草加事務局
昔からフクシに興味があり、友人の勧めでふくフク研に参加するようになる。
様々な悩みを抱えて生きている人が多い中で、どうすれば相手に寄り添い、伴走できるかを日々模索している。
興味がある人はこちらをcheck!
コンセプトブック
ふくフク研のワークショップで製作された、これまでの活動等をまとめた冊子。
公式SNS
最新のイベント情報や申し込みはこちらから。
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やってみたい!から始まる
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みんなで一緒につくり、笑顔になれるまちとはなにか?
ふくフク研が掲げる理想をカタチにするため、メンバーからの意見をもとに、様々な活動を行ってきました。
地域とフクシをつなぐ学校
人と人、人と地域をつなげることで、地域の幸せや課題解決に貢献する人材「リンクワーカー」を養成する講座。
ゲスト講演やまち歩き等、毎回様々なテーマから学び、合計20人のリンクワーカーを輩出した。
リンクワーカーのひとり
荒木琉河(あらき りゅうが)さん
ふくフク研に出会い、たくさんの“縁”に恵まれた
普段は福祉事業所の職員として働きながら、ふくフク研に参加している。
ふくフク研の活動に参加する中で、最初は不安もあったが、たくさんの人とつながり、人の温かさに触れることで、自分自身の人生そのものが大きく広がったと語る。
今後は、まさにふくフク研で知り合い、つながった他の車いすユーザーとタッグを組み、講演会等の活動も行っていく予定。
趣味は日課の筋トレと車いすバスケ。
ふくフク相談室
フクシの枠にとらわれない多様なテーマについて、みんなで共有して解決を目指す試み。
参加者それぞれの視点で意見を出し合うことが、地域の課題解決の突破口になる。
ふくフク運動会
障がいのあるなし、運動の好き嫌いや勝ち負けにこだわらないをテーマに開催した運動会。
参加者はみんなで考えたオリジナル種目などを楽しんだ。
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フクシはいつもあなたのそばに
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“笑顔”があふれるお店へ行こう!
幸せを感じられる場所
フクシのことをもっと知りたいけど、何から始めたらいいか分からない、という人も多いはず。
でも、決して難しく考える必要はありません。
障がいのある人もない人も、一緒になって楽しめる場所が、草加市にはたくさんあります。
肩肘張らずに、おいしい料理やお茶を飲みながら、まずはフクシを身近に感じることから始めてみませんか。
「pace」で開催されたプールイベントでの一コマ。
こどもたちが介助者とともに、安全に配慮して水浴びを楽しみました。
学校や施設以外で初めてプールに入ったというこどもも。
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pace パーチェ
澄みわたる自慢のプールを眺めながら優雅なひとときを
柳島町155-4
注:営業時間やお休みは曜日や月によって変更します。
ピザ、パスタ、カレー、パンケーキまで、豊富なメニューが楽しめるカフェ。
庭にある大きなプールが特徴で、夏になると、障がいのあるなしに関わらず参加できるプールイベントや、テントサウナを楽しむことができます。
カフェの隣には駄菓子屋
こどもたちで賑わいます
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Sloth Cafe
ナマケモノ(Sloth)(スロース)好きな働き者のママさんたちが切り盛りするカフェ
谷塚上町95-10
午前11時30分~午後5時30分/定休日 月・金曜日
車イスでも快適に過ごせる店内、ユニバーサルトイレ、横になれる小上がり等、バリアフリーにこだわり抜いたコミュニティカフェです。
9人のスタッフの内8人が障がいのあるお子さんのママであり、それぞれのスキルや経験を活かして、誰でも安心してくつろげるようなサービスを提供しています。
ナマケモノグッズがあふれる店内。
テーブルの間隔も余裕があって広々
カフェには珍しいユニバーサルトイレも完備
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cafe & farm Lento
住宅街に佇む洋風の店構え
“職人さん”がつくる様々な品ぞろえが人気
柳島町584-2
午前10時00分~午後3時00分/定休日 土・日曜日・祝日
Lentoでは、働く障がいのある人を“職人さん”と呼び、マフィンやタルトといったお菓子を始め、肌に優しい羊毛石けんやキーホルダー等の雑貨も販売しています。
smile * 04
市役所でも定期販売しています
丹精込めて丁寧に作られた製品ばかり
障がい者施設で作られた、手作りのパン、焼き菓子、せんべい、お弁当等を、本庁舎の1階・2階で定期的に販売しています。
製品の売上は、工賃の向上につながりますので、ぜひご利用ください。
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未来へ向けてフクシをつなげ
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障がいのあるなしに関係なく、楽しく暮らしていける草加市。
笑顔のまちを目指すフクシの旅は、まだまだ始まったばかりです。
仕事も、遊びも、そして暮らしも、障がいのある人もない人も、みんなが笑って生きていく。
そんな理想の未来に向かって、それぞれのフィールドから、笑顔のバトンを届ける人がいます。
夢に向かって世界に羽ばたく
三好未来(みよし みらい)さん
アイドルを目指す小学3年生
イベントでの一コマ。偶然カメラに笑顔を向けてくれた。
生まれつき脳性まひにより、2歳まで自分の力だけでは座ることも難しかった未来さん。
懸命なリハビリの甲斐もあり、今ではつえや歩行器を使って一人で歩けるまでになった。
そんな彼女の将来の夢は、アイドルになってたくさんの人を笑顔にすること。
昨年の24時間テレビで、お笑いコンビのEXITと共演したり、2月に開催される世界的ファッションイベント、ロンドン・コレクションでランウェイを歩いたりするなど、夢に向かって一歩ずつ確実に歩みを進めている。
みんなが楽しめる遊び場をつくるプロジェクト・ふくフク児童館探検での様子。
三好さんも実際に遊びながら、よりよい遊び場をつくるお手伝いをしました。
左はこのプロジェクトを進めるリンクワーカーのひとりで、大学で障がい福祉を学んでいる長尾珠里衣さん。
2人でパンに希望を乗せて
霜田健成(しもだ たける)さん(中学3年生)
小倉拓馬(おぐら たくま)さん(おーぐぱん 代表)
ふくフク研のイベントで知り合った2人。
健成さんの「おーぐぱんのパンは僕には固くて食べられない」という言葉が小倉さんの職人魂に火をつけた。
水分や卵の量をとことん調整し、試行錯誤の末に、噛む力が弱い人でもおいしく食べられるフランスパンを共同開発した。
春頃の販売を目指して、引き続き試作を重ねている。
ちなみに健成さんは受験生で、第一志望である普通高校への入学を目指して、猛勉強の日々を送っている。
まるで年が離れた兄弟のような二人。
仲良く意見を交わす2人。
パン職人の小倉さんにとって、健成さんからの意見はとても新鮮で貴重なものだといいます。
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知って、触れて、関わって
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様々な人たちが出会い、関わって、楽しく過ごすことができる場を作っていきたいという人がいます。
たくさんの人と人をつなげて、その人たちを笑顔にできるように、柔軟な発想で自らの視野を広げていきたいという人がいます。
最初は先入観や思い込みがあっても、話していくうちにその人の新たな一面を知り、抱いていたレッテルは自然とはがれていく、という人がいます。
すべて、今回の取材を通して聞いたお話です。
人と人がつながれば、笑顔が生まれます。
笑顔が増えれば、まちが変わり、まちが変われば、そこに住む人の未来が変わります。
あなたの笑顔には、それだけ大きな力が秘められているのです。
フクシとは、特別なことでも、遠い世界のことでもありません。
みんなで知って、触れて、関わって、笑顔を増やしていく。
その先に、みんなにとって暮らしやすい草加の未来が待っています。
COMING SOON!!
ふくフクキャンプ
2月15日(土曜日)午後4時 → 16日(日曜日)正午
防災アクティビティのほか、みんなで楽しめる催しがつまった宿泊イベント。
障がいのあるなしに関わらず誰でも無料で参加できます。
(申し込みは2月7日(金曜日)まで)
主な行事内容
- 備蓄品や缶詰で、非常時でも美味しく食べられる防災食を作る
- みんなごちゃまぜ!エビバディスコ
- 防災・減災をテーマに、みんなで“ゆるトーク”
会場:新里文化センター
問い合わせ
障がい福祉課へ。
電話048-922-1436
ファクス048-922-1153
コラボイベント
新里スプリングフェスタ
2月15日(土曜日)午後1時~3時30分
ふくフクキャンプとのコラボイベント。
参加者も一緒に体験できる交流イベントです。
主な行事内容
障がいのあるなしに関わらず、みんなでよさこいや和太鼓、フラダンス等が楽しめます。
問い合わせ
新里文化センターへ。
電話048-927-3362
ファクス048-920-1504
ふくフクしゃぼんだマルシェ
2月9日(日曜日)正午~午後4時
市役所本庁舎の正面玄関前等でイベントを開催します。
事前の申し込みは不要。誰でもふらっと立ち寄ってください。
主な行事内容
- 障がい福祉サービス事業所による販売会
- みんなでしゃぼん玉をとばそう
- こたつでぬくぬくしながら、井戸端会議
会場:市役所本庁舎 正面玄関前
問い合わせ
福祉政策課へ。
電話048-922-1024
ファクス048-922-1066
障がい福祉課へ。
電話048-922-1436
ファクス048-922-1153