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草加市

そうかを楽しむひと CASE.1 松村美乃里さん

更新日:2023年8月21日

我が子にとってはここが故郷 娘の誕生が私を変えた

何もなくてつまらないと思ってたけど、今は大好きなまちになりました。

3本並んだシンボルツリーが特徴的な八幡西公園の隣に、リノベーションまちづくりから誕生したシェアアトリエつなぐば(以下つなぐば)があります。
公園とつなぐばは互いに行き来でき、まるで大きな庭のよう。
自慢のウッドデッキを歩けば、ポコンポコンというかわいらしい音が出迎えてくれます。
つなぐばは2018年に築30年の古いアパートをリノベーションして誕生。
カフェや、子どもと一緒にいながら働けるシェアアトリエなどがあり、様々な年代や価値観の人々が集まる公民館のような場所になっています。
つなぐばを運営する1人に、松村美乃里さんがいます。
静岡市出身の松村さんは、大学進学とともに上京。
その後、夢であったデザイナーとして、都内の会社に就職しました。

「デザイナーとして働いている時は、頑張っていないとダメな人間なんじゃないかって思って、とにかく走り続けていました。でも、忙しくて暮らしを実感できない毎日を見直したいとも思っていたんです」

仕事にやりがいや充実感を覚える一方、このままの暮らし方で良いのだろうかと疑問を感じていた松村さんは、結婚を機に退職しフリーランスという働き方を選択。
その後、引っ越しを考えた時に費用や都内へのアクセスの良さから、たまたま住まいに選んだのが草加だったと言います。

しかし、故郷の静岡が大好きだった松村さんは、縁もゆかりもない土地で、友達もいなければ、楽しめる場所も知らない。
“何もないまち”だと感じて当時は草加に全く愛着を持てなかったと振り返ります。

そんな松村さんに変わるきっかけをくれたのが娘のあかりさんでした。
「結婚してしばらくは子どもができなかったので、娘が生まれた時には本当にうれしくて。自分が故郷を大好きなように、娘にも生まれ育ったまちに誇りを持ってほしい。そのためにも私自身がこのまちを好きになりたいと思ったんです

娘の誕生をきっかけにまちに出かけてつながりを求めるようになった松村さんは、子育てサロンで山口和美さん(こちらを参照)と出会いママ友に。
少しずつまちに目を向けようと考えていた松村さんは、山口さんと共に思い切ってリノベーションスクールに参加してみることにしました。

仕事と育児の両立は難しいと考えていた松村さんですが、リノベーションスクールに参加する中で次第に子連れで働くという選択肢があってもいいのではという思いが膨らみ、提案したのが「つなぐば」という場所でした。
「大きなことをしようとか、まちを変えようとか、そんなことは全く考えていなくて、ただ自分の目に見える、手の届く範囲の人たちに幸せになってほしい、大人でも子どもでも、どんな人でも受け入れて認めてもらえるそんな場所をつくりたい。その思いが少しずつカタチになり、今のつなぐばになりました。今ではこの場所を通じてたくさんの人と出会い、お気に入りの場所もたくさんできて、すっかりこのまちが大好きになりました」

子ども向けワークショップ
子ども向けワークショップ
隣接する八幡西公園のシンボルツリー
隣接する八幡西公園のシンボルツリー
ランチのシェフは日替わり
ランチのシェフは日替わり
落ち着いたカフェスペース
落ち着いたカフェスペース

松村美乃里(まつむらみのり)さん

松村美乃里さん

つなぐば家守舎株式会社 取締役/デザイナー

静岡県静岡市出身。デザイナーになるために上京、結婚を機に草加に移住。
娘の誕生から暮らし方を見つめ直し、第1回リノベーションスクール@そうかを受講。
欲しい暮らしは私たちでつくるをモットーに、シェアアトリエつなぐばを運営している。

シェアアトリエつなぐば

『つなぐば』は、1階にカフェやシェアスペース、2階に託児室・美容室・ギャラリー・建築事務所、少し離れた場所に民営図書館があり、子どもから高年者まで誰でも楽しめる複合施設です。
公園とも隣接しており、地域一帯で一つの公共施設のような場所になっています。

店舗情報

八幡町935-4
新田駅より徒歩15分 東武バス法務局前より徒歩5分

CAFE
月・火・水曜日 午前11時30分~午後3時30分/ラストオーダー午後3時
金・土曜日 午前11時30分~午後5時/ラストオーダー午後4時30分
【定休日】木・日曜日(その他不定休有)

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