私立幼稚園の放射線量等の測定結果

私立幼稚園の放射線量等の測定結果

東京電力福島第1原子力発電所の事故による放射能の影響について、埼玉県草加市私立幼稚園協会では市と連携して、園児がより安心した生活が送れるよう簡易測定器を使用し、園庭・砂場での大気中の放射線量の測定を草加市放射線対策基本方針（令和5年4月1日改訂）に基づき、平成24年度から令和4年度まで実施しました。令和5年度以降の放射線対策については、関連リンクをご覧ください。

測定結果

園庭について、1時間当たりの放射線量を1年間に換算した場合、すべての測定地点で、国際放射線防護委員会（ICRP）の勧告で示された、平常時の年間放射線量の限度である1ミリシーベルト（自然放射線量、医療被曝を除く）の範囲内であると考えられます。測定結果は、下記の添付ファイルで確認できます。

測定方法

• 測定地点
  埼玉県草加市私立幼稚園協会加盟公認幼稚園の各園庭
• 測定間隔
  各園で年に1回の測定を行います（平成24年度から令和4年度まで）
• 測定器
  ハンディサーベイメーター（富士電機製：NHE20CY3-131BY-S）
• 測定方法
  職員による測定を実施します。測定点の高さは、地上から5センチメートル、50センチメートル、100センチメートルの3点とし、東西南北の4方向で測定します。各高さ・各方向で60秒程度測定し、その平均を測定値とします。

測定値について

• 天候、場所の地質や地表面の降下物、周囲のコンクリート製建物などに存在する放射性物質の影響を受けることがあります。
• 測定値には、自然放射線量も含まれています。

自然放射線とは

自然界には、放射線を出す物質（放射性物質）が存在しており、外部被ばくとして宇宙から来ている宇宙線、岩石や土砂からの放射線があり、内部被ばくとして空気中に存在する放射性物質及び食物から摂取する放射線があります。
私たちは、これら自然界からの放射線を絶え間なく受けています。（財）原子力安全研究協会のデータでは、自然放射線から受ける日本人1人当たりの平均年間放射線量は、1.48ミリシーベルトといわれています。なお、国際放射線防護委員会（ICRP）の勧告で示した平常時の年間放射線量の限度「1ミリシーベルト」には自然放射線や医療行為による放射線の線量は含まれません。

詳細測定について

東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質の影響について、文部科学省の航空機モニタリングの測定結果、及び市測定による空間放射線量の測定結果から草加市全域の面的な安全は確認されています。しかしながら、雨樋下などの局所的に周辺より高い放射線量を示す箇所があることから、平成23年11月に詳細測定を実施しました。測定結果は、下記添付ファイルで確認できます。

測定地点

1. 雨水が集まる側溝及び桝周辺
2. 植物及びその根元（枯葉等含む）
3. 雨水・泥・土がたまりやすいところ
4. 微粒子が付着しやすい構造物

測定の高さ
職員による測定を実施します。測定点の高さは、地上から5センチメートル、50センチメートル、100センチメートルの3点とし、東西南北の4方向で測定します。各高さ・各方向で60秒程度測定し、その平均を測定値とします。

除染の目安

地表5センチメートルの高さにおいて毎時1マイクロシーベルト以上、または、100センチメートルの高さにおいて、毎時0.23マイクロシーベルト以上を検出した地点

除染範囲の確定

除染の目安を超過した測定地点においては、周辺を測定し除染の範囲を確定してから行いました。

除染方法

除染の目安の基準を超過した場合は、測定地点の状況に応じ、次の方法について単独または複数の組み合わせで実施しました。

1. 立入禁止
2. 遊具等の使用禁止
3. 樹木の剪定
4. 除草
5. ブラッシング