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ハチの生態・巣を作らせない予防方法

更新日:2025年10月14日

ハチの生態

ハチは初夏から秋にかけて活動し、この時期にハチに刺され被害にあう人も少なくないため、ハチに怖いイメージを持たれている方も多いかと思います。 しかし、ハチは人に利益をもたらす「益虫」でもあります。実際に人を刺すハチとして代表的なスズメバチやアシナガバチがいますが、庭の草木に付くイモムシや毛虫、農作物や葉を食い荒らす害虫などを捕食してくれます。また、ミツバチは花粉を運び、受粉させることで農作物の生産や植物の繁殖に大きく貢献しています。 そのため、人が近づかない場所に巣が出来ている場合は、むやみに巣を駆除する必要はありません。 ただし、ご自宅の軒下や庭の植え込みなどに作られ、ハチに刺される危険がある場合は、巣の駆除を検討してください。

ハチの巣を見つけたら

  • 興味本位で巣に近づいたり、いたずらをしないようにしましょう
  • 黒い服装は避け、帽子やタオルを着用しましょう
  • においにも敏感で香水等の使用は避けましょう

スズメバチについて

攻撃性が強く、比較的大きい虫でも食べます。一直線に速く飛びます。 防衛本能が強いので、巣を見かけたら近づかないことが第一です。 巣に近づいたり、刺激をすると攻撃をしてきます。 万一、刺された場合は、様子を見ず、すぐに医療機関を受診してください。

(5~6月頃)
初期はとっくりを逆さにしたような形をしています。
初期のスズメバチの巣
(7月以降)
巣が成長すると、とっくりの管のような部分が取れ、大きなボール状になります。
表面はマーブル模様のように柄が入っています。

アシナガバチについて

スズメバチに比べて攻撃性は弱く、ほかの虫の幼虫などを食べます。
後ろ脚を長く垂れ下げフワフワと飛ぶ点がスズメバチと違います。
比較的人を襲うことはありませんが、巣を刺激すると攻撃してきます。

アシナガバチ.jpg
(4~6月頃)
初期段階は女王蜂一匹で活動しています。

アシナガバチの巣
(7月以降)
巣が成長すると、巣上に無数の穴や白い幼虫などが見えます。
お椀を逆さまにしたような半円の形をしています。

巣を作りやすい場所
おもに雨風がしのげる庭の樹木・軒下・玄関・ベランダなどいろいろな場所に作ります。ただし、巣の利用は1年限りで寒くなると巣は放棄されます。

ミツバチについて

家庭の庭にもよく飛んでくるハチです。
攻撃性は弱く、針は持っていますが、あくまで護身用でめったに使いません。
比較的おとなしいハチですので、自分や巣を攻撃されなければ、ミツバチから人に近寄ってくることはまずありません。

巣を作りやすい場所
屋根裏や床下など閉鎖された場所に作ります。
巣は継続使用し年々大きくなるため、早めの対応が必要です。

ミツバチの分蜂
ミツバチの分蜂(分封)

ミツバチの相談で大半を占めるのは『分蜂(ぶんぽう、分封)』というミツバチ特有の行動です。巣内で超冬したミツバチが、4月から6月頃に女王バチが働きバチを引き連れて新しい巣になるところを探しています。そのさい、木の枝などで大群になって留まることがあります。分蜂中のハチは人を襲うような攻撃性はほとんどなく、数時間か数日でいなくなりますので、しばらく様子を見てください。

その他のハチ(ドロバチ)

ドロバチの巣
木の枝や壁などに泥を使った巣を作ります。
巣の中に卵と餌となる虫を入れて蓋をします。危害を加えない限り人を攻撃してくることはありません。単独性のハチですので、巣を守って人を攻撃してくることもありません。危険性はありませんので、できるだけ駆除をせず様子を見てください。

ハチに刺されたら

ハチに刺された場合、ハチの種類が分からない場合が多いと思われますが、特にスズメバチに刺された可能性があると思った場合は、ただちに医療機関を受診してください。

 一般的なハチ刺傷の応急処置

  • 刺された部位を流水で洗い、手で毒液を搾り出してください。(毒液が入るので口で吸いだしてはいけません。)
  • 流水や氷があれば、すぐに患部を冷やしてください。
  • 手持ちがあれば、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏(虫刺され、かゆみ止めの薬)を塗ってください。

【重要】応急処置をしたら、速やかに医療機関を受診してください。 体質によってはまれにショック症状を起こすことがあるので、軽傷だと思っても決して様子見をしないでください。 刺された直後は大した痛みがないと思っても、しばらくすると急激に体調が悪化することがあります。 特に、刺されて数分から30分ぐらいの間に、全身の熱感、唇や舌の腫れ、ぜんそくのような息苦しさを感じたら、ためらわずに救急車を呼びましょう。

巣を作らせない予防法

殺虫剤で予防

ハチを駆除するのに使用する殺虫剤ですが、市販されているハチ用殺虫スプレーの多くに予防効果があります。 使用する殺虫剤の種類にもよりますが、予防効果は1ヵ月ほど持続します。
スプレーは1ヵ所5秒程度しっかりと吹きかけると効果的です。

【注意点】
殺虫剤は雨で流れてしまうため、雨が降った後は再度スプレーをしましょう。
庭で植物や野菜を育てている場合にも注意が必要で、大量に使用すると、植物に悪影響を及ぼす危険性があります。枯らせたくない植物の近くでは、木酢液を使用した対策がいいでしょう。

 木酢液で予防(植物への影響がない)

植物への影響がない予防として、木酢液(もくさくえき)の使用がハチの巣予防対策に有効です。 木酢液は、木材を燃やした時に出る水蒸気を冷やして作られた液で、焦げくさい臭いが特徴です。木酢液のにおいをハチは嫌います。
薄めて使用するため、ハチの巣対策を安く済ませることができます。
木酢液は、植物への悪影響がありません。木酢液を土壌にまくことで、野菜を含む植物生育を促進する効果があります。

【木酢液の使用方法】
・木酢液と水 1:1で使用する。
・蓋を開けた容器に薄めた木酢液を入れて、ハチが巣を作るのに好みそうな場所に吊るす。
・スプレーでハチが巣を作るのに好みそうな場所にふきかける。

【注意点】
人間にとっても木酢液のにおいは臭いため、ベランダや玄関などの身近な場所での使用は避けたほうがいいでしょう。
木酢液も殺虫剤同様に、雨で流れてしまうため、雨が降った後には吊るしておいた木酢液が薄まっていないか確認する必要があります。
殺虫効果はないため、ハチに直接かけても効果はありません。

巣を作らせないための防虫ネット(ハチの侵入自体を防ぐ)

密閉した場所に巣を作らせないためには、その場所にハチを入らせないことが一番です。 床下の通気口や換気扇には防虫ネットを付けて、侵入自体を防ぐようにしましょう。使用する虫ネットは網目が1センチメートル未満のものが良いでしょう。
エアコンの室外機には室外機カバーもおすすめですが、室外機カバーのすき間からハチが侵入する可能性があるため、室外機周辺に殺虫剤や木酢液をまいておくと予防に効果的です。

 【注意点】
誤って室外機に殺虫剤などを直接かけないように注意しましょう。故障の原因となります。

水撒き(ハチに嫌われる環境にする)

ハチは乾いた場所に巣を作り、湿気がある場所は好みません。ハチの巣対策として、定期的に水を撒くのも効果的です。ハチに好まれない環境にします。

【注意点】
水が乾いたら効果がないため、巣作り対策のためには、こまめに水をまく必要があります。

ダミーの巣(手軽にできる巣作り対策)

偽物のハチの巣を置くと作られにくくなることもあり、 新聞紙をガムテープなどでハチの巣のような形に丸めて、ひもで縛って吊るすだけでできる簡単な対策方法です。
ハチに他のハチの縄張りだと思わせて、巣作りをさせにくくする効果があると言われています。

このページに関する問い合わせ先

市民生活部 くらし安全課 生活衛生係
電話番号:048-922-3642(直通)
ファクス番号:048-922-1030

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