更新日:2025年3月4日
厚生労働省:一般用医薬品の濫用防止に関するポスターについて(外部サイトにリンクします)
市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)とは?
薬を一度に大量服薬することを『オーバードーズ(Overdose):過剰摂取』といいます。「過剰摂取」と言われると、医師から処方された薬を沢山飲んでしまうことと思いがちですが、近年、ドラッグストアや薬局で購入できる市販薬のオーバードーズ(多量・頻回等含む)が、10代や20代の若者を中心に広がっており、深刻な問題になっています。
(従来の違法薬物と比較して、若い女性に多く、非行歴が少ないのもオーバードーズの特徴です)
市販薬乱用経験は、高校生の約60人に1人!
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所が行った「薬物使用と生活に関する全国高校生調査2021」では、「過去一年以内に市販薬の乱用経験(治療目的以外での服用)がある」と回答した割合が、約60人に1人という結果でした。若者がオーバードーズする背景
オーバードーズの背景には、不規則な生活習慣や学校・家庭での虐待やいじめ等で感じている「つらい気持ち」や「ストレス」があり、それを和らげるための手段としてオーバードーズすると考えられています。市販薬のオーバードーズにより、眠気や疲労感がなくなったり、ハイになったり、ふわふわした気分になってストレスから解放される感覚になるようです。しかし、これらの効果は一時的。そのため、何度も効果を得たいために、「危険なのは、わかっている…でも…」とオーバードーズを繰り返してしまうのです。
オーバードーズで出現する主な症状
- 立ちくらみ、めまい、眠気
- 吐き気、嘔吐、便秘
- 酩酊(酔っぱらったような)状態になり、正しい判断や会話ができなくなる
- けいれん発作、呼吸困難
- 幻覚、錯乱状態
- 意識消失、昏睡
最悪の場合、「死」に至ることもあるのです。
一人で抱え込まず、相談してみませんか?
オーバードーズ以外の方法で、気持ちが楽になったり、軽くなる方法を考えてみませんか。〇 厚生労働省:まもろうよ、こころ(外部サイトにリンクします)
悩みの種類や年代別、相談方法別(電話やSNS等)のいろいろな情報が載っています。
〇 チャイルドライン(外部サイトにリンクします)
18歳までの子ども専用。電話やチャットで相談できます。
〇 厚生労働省女性支援ポータルサイト:あなたのミカタ(外部サイトにリンクします)
女性にまつわる困難な問題の相談先が載っています。
〇 草加保健所(外部サイトにリンクします)
〇 埼玉県精神保健福祉センター(外部サイトにリンクします)
ご家族や周囲の方へ
ご家族の方や周囲の方は、オーバードーズしたことを責めたり、叱ったり、自分の価値観を一方的に押し付けたりせずても、何も解決しません。
オーバードーズの裏には、深刻な問題(いじめや親との関係性、孤立や孤独など)が潜んでいることがあります。原因となっている根本的な悩みや問題に、本人と一緒に向き合うことが大切です。
〇 厚生労働省パンフレット:ご家族の薬物問題でお困りの方へ(外部サイトにリンクします)
〇 依存症対策全国センター(外部サイトにリンクします)
市販薬は、正しく使いましょう
薬局では、調剤された薬について用法、用量、使用上の注意などの説明がされます。
市販薬を購入した場合には、添付文書に用法、用量、効能効果のほか、保管方法、使用上の注意や副作用などが記載してあります。必ずよく読んでから使用する習慣を身につけましょう。
関連リンク
- こころのSOS相談窓口(市ホームページ)
- 埼玉県:薬物乱用啓発サイト(外部サイトにリンクします)
このページに関する問い合わせ先
健康づくり課
住所:〒340-0016 草加市中央1丁目1番8号
電話番号:048-922-1156
ファクス番号:048-927-0501