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彫刻家・麦倉忠彦氏から松尾芭蕉・河合曾良原型像を寄贈いただきました

更新日:2018年10月18日

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10月12日(金曜日)に、彫刻家で草加市美術協会名誉会長の麦倉忠彦氏から、札場河岸公園にある松尾芭蕉像とおせん公園にある河合曾良像の原型となる石膏像の寄贈式が執り行われました。
松尾芭蕉像は、奥の細道出立300周年に当たる平成元年(1989年)に、河合曾良像は、市制50周年を祝して平成20年(2008年)に建立され、2つのブロンズ像は、麦倉氏が制作した石膏でできた原型から鋳造されています。

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寄贈式に当たり麦倉氏は、「市民の皆さんにブロンズ像と原型である石膏像を見比べてもらいたいと思っていました。芭蕉像が平成元年、曽良像が市制50周年、原型の寄贈が平成最後の年で市制60周年と節目でなったことも何かの縁。以前から原型の石膏像を寄贈したいとの思いがあり、長年の思いが実現できてうれしい。」と笑顔で話されていました。
田中市長は麦倉氏の作品の制作に向けた姿勢に敬意を表されるとともに、本市の文化・芸術の振興に、これからも麦倉氏のご尽力を賜りたいと挨拶されました。
  
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歴史上の人物をどのように制作するかは彫刻家の課題であり、歴史の再現や時代考証など、作家の感性が問われるとのこと。芭蕉像を制作した往時を振り返り麦倉氏は、「世間一般と同じような芭蕉のイメージしかありませんでしたが、そのようなイメージを全て捨て去りました。無事に戻ってくる保証がない長旅となる旅立ちに際し、振り向きたくなる心情を形にしたのが麦倉流の芭蕉です。」と話していただきました。当時の私だったから制作できた作品で、今制作したらまた違った芭蕉像と曾良像ができますよと笑顔で語る麦倉氏。芸術作品を鑑賞される際には、その作家の何歳の時の作品なのかも鑑賞のポイントですと話してくださいました。

麦倉氏から寄贈された松尾芭蕉像・河合曾良像の石膏像は、草加市役所西棟2階の南側ロビーに陳列されていますので、来庁の際には、是非ご覧ください。

草加市では文化芸術振興条例に基づき、おくのほそ道のゆかりを尊重し、草加に息づくにぎわいと活気に溢れた草加らしい伝統的な文化芸術の振興と発展のため、様々な事業に取り組んでいきます。

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