更新日:2024年11月1日
皮革産業とは、動物の皮を加工して靴やバッグ、衣料品などの革製品を作り出す産業である。
ここでは、皮の状態から革製品になるまでの工程を簡単に紹介する。
(1)なめし・染色
大きなドラムで、動物の皮を薬品と混ぜる作業を「なめし」という。
これにより、皮という素材が、柔軟性と耐久性を持った革へと生まれ変わる。
(2)乾燥
職人が一枚一枚、丁寧に革を干す。
柔らかく丈夫な革に仕上げるには、革に含まれる水分量が重要。
職人は、長年の経験から指先でそれを確かめていく。
(3)塗装
8種類の塗料をブレンドし、こだわりの発色を実現。
一度に塗らず、複数回に分けて薄く吹き付けることで、ムラのない仕上がりを可能としている。
(4)アイロン
乾燥した革にアイロンをかけ、内部に含まれている油分を表出させる。
この作業によって、表面に艶のある革製品へと仕上がる。
(5)完成
完成した革は、柔らかくしっとりした肌触りで、手に取った瞬間、品質の良さが伝わる。
この後、裁断・縫製などを行い、靴やバッグなどの革製品となる。