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草加市

特集 伝統と革新が紡ぐ、SOKA LEATHER物語

更新日:2024年11月6日

【特集】
伝統と革新が紡ぐ、SOKA LEATHER物語

草加を代表する伝統産業の一つに「皮革(ひかく)」があることをご存じだろうか。

この地は豊かな水資源と交通の利便性に恵まれ、古くから革製品の生産が盛んに行われてきた。
その歴史の中で職人たちは、手で触れ、目で見、心で感じながら、革に命を吹き込んできたのである。
草加は、革の加工から製品の完成までを一貫して行える点で、他に類を見ない独自性を築いており、高品質な製品を生み出し続けてきた。
さらに、多様な革を扱う技術にも長けており、その豊富さから「革の博物館」とまで称されている。

しかし、その栄光の背後には多くの試練があった。
昭和40年代に草加の皮革産業は最盛期を迎えたが、時代の流れとともに厳しい現実に直面した。
多くの工場が廃業を余儀なくされた中、職人たちは自らの誇りを胸に、技術を守り続けてきたのだ。
そして令和6年、愚直な努力が実を結び、草加は「日本皮革四大産地」の一つに選ばれ、「SOKA LEATHER」という名が広く知られるようになる。
職人たちが磨き上げてきた技と情熱が、ついに認められた瞬間であった。

この特集では、草加の職人たちが織りなす技術と魂、そして後世に伝え続けたい皮革産業の真髄に迫り、その深遠なる魅力を探っていきたい。

特集 伝統と革新が紡ぐ、SOKA LEATHER物語

取材協力
革信 / 松信昭一さん
Instagram:kawanohu

21歳のとき、手探りで市販の材料から初めて財布を作り上げた瞬間から、彼の革職人としての人生が始まった。
革製品メーカーで10年間、汗と努力を重ね、技術と情熱を磨き続けた末に独立を果たす。
現在では、自身のブランド「革信」に想いを込め、一つひとつの作品を生み出している。
さらに三郷市で開くカルチャー教室では、レザークラフトを教え、ものづくりの楽しさや情熱を、多くの人々と分かち合っている。

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