更新日:2026年8月28日
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〒340-8550 草加市高砂1-1-1 地域介護課地域支援室 宛
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048-922-3279
これまでに寄せられた声やインタビュー
市内にお住まいの認知症と共に生きるご本人にインタビューにご協力いただきました。等身大のご本人の思いや気づきをまとめました。希望を持って生きるご本人の姿に、勇気をもらいます。
Kさんのプロフィール
インタビュー時、82歳。3年前に認知症の診断を受ける。歌うことや音楽がお好きで、ピアノを弾けるようになることが憧れだそうです。現在は、みんなの保健室陽だまり(さかえーる)やオレンジカフェなどに通いながら地域の中で暮らしていらっしゃいます。
音楽の好みについて
よく年寄りが集まる場所での歌う歌じゃつまらない。ちょっと若くなってから、いい歌いっぱい。楽しい。必ず「ふるさと」を歌わせやがんの。いくつだと思ってんだいと思うのよ。いや、もちろん「ふるさと」も嫌いではないよ。でも、そういうことではないと思うのよ。みんな、固定観念だけで私達を扱ってる。ちょっと追いかけられないんだけど、だけど追っかけたいのよ。私たちの歳を生きてる(いない)からわかんないんだよね。ぜひとも、お互い勉強しましょう。
ご本人の思い
私達、みっともないからとかさ、そういう路線で生きてるじゃない?そうではない。現実がこれなの。これが私達の現実が。そのことをお互いが理解し合うことによって違う発想が生まれるっていう。(認知症への関わりが)理論上っていうかね。でももうね、私がこういう風(認知症)になってからすごい思ってたの。おかしい、これはって。だけどそのときには、もう私は、こう(認知症に)なってたから、そういう活動はしようもなかった。でもこうやって、出しゃばったお話を聞いてくれるじゃない。開かれていくといいね。そういう発想が。
認知症を隠したいとか、恥ずかしいとかと思うことはありますか?
私ね、それは違うと思う。それはおかしい。認知症をばかにしてる。認知症もね、年取っても生きてんだい。だから認知症なんだよって。お互いの(体験や意見)を言い合えて、そこから違うものが生まれてくると思うんですよ。そうやって生きてきてんの私達。私達、ばかじゃないのよ。本当はばかなんだけど。何て言うかな。・・・今、言おうと思ったことが言えなくなっちゃった。
思いのきっかけ
●質問(今、おいくつですか?)
80…82じゃないかな。だから若いのよ。年齢的にはね。だけどね、こちらだけ(頭を指さして)お先にいっちゃってんのよ。そういう人もいるってことも知ってほしいのよ。「(周りの人が)そんなことない。あなたは若いじゃない。まだ80代でしょ」って言うからさ。80でこうなっちゃっている私を感じてよって思うわけ。病気はそれほどに、違うわけじゃん。みんな。というかさ「決め付けない」「押し付けない」(でほしい)。生意気な言い方すれば、お若くたって、歳取った人のことは勉強しろ!って。「歳だからって」いう一言で解決するな!「歳だからいう」言葉がね。嫌い。ちょっと「ばかだから」っていうのはつい使っちゃうんだけど。本当はそういうことを理論的に、お互い学び合っていけると、世の中もっと良くなっていくんだろうと思うのね。生まれてみんな同じ力があるわけじゃないよ。そういうことは、人によって違うわけだから。どっか行くとそういう路線でばっかだからつまんないの。ここ(陽だまり・さかえーる)は、違う路線の方も入れいたりして、私もめげずに言えるの。だからここ好きなんです。だって私の人生だよ。迷惑かけちゃうとは思うんだけど。でもね、そのうちに私。本当に訳わかんなくなるのかもしれない。ただ、そしたらそのときは私が引き下がる。引き下がらざるを得ない世の中ってことじゃんって今、思ってんだ。
認知症に気づいた時
基本はね、歩いていて、なんか転がってばかりいたの。それがわかんないわけ。いつ、どうだったかも。それで、なんか変だなと思って、私ふっと親しい先輩が、いろいろ(病気で)大変で。弟さんとお姉さんと親しくさせてもらっていたので、いつも気にしてたわけ。だから、ある時、自分で「私、先輩さんみたいだな」って思って。それで、病院へ行った方がいいかなと思って。
それと私がほら、そういう知識がないから。いいんだよ。それで。ゆだねちゃえば。だからね。それでそこ(病院)へ行き出したの。
だから今だって、なんだかわかんない。人としゃべると、私そんなこと会話したこともないと思うようなことばっかり思うわけ。でも、情報がいっぱいあるのは良くないって。ましてや私みたいな人には、特に良くない。だからどうしても駄目なときはまた誰かが指図してくれて、動くしかないじゃない。知識がないのが幸い。下手に知識があるとだめ。そいで、自分がそうかなと思った頃に、(陽だまり・さかえーるで)相談をしたら、完治する病気ではないけどこーだあーだって教えてくれてたので。だからそんな完成でそのまんま言われたところに行って。何か私、人に恵まれてんだね。なんかそう思うわ。
認知症になったとき怖かったか
みんなそれ言うじゃん。でも私ね、そんなにね。線をひいて「今日から認知症です」ってわけじゃないから。日々からなっていくからね。だからね、日々からなっていくから、なる・なってきている私達がね。「そんなはずないわ」ってなってっちゃうところがあるわけですよ。私はね、年寄りの面倒見てきてたの。それが違う(その経験が生きている)と思う。友達とか、身の回りにいたりして、身近かも知れない。認知症って言ったってさ、レベルはいろいろなわけですよ。人間、みんないろいろなわけだから。賢く生きてきたけど認知症になった人がさ(いるだろうし)。私みたいに賢くないのでもなってくるし。私はそっちの方を隠さないでしゃべれた方がいいぜって思ったわけ。もしかして、自分が賢かったら隠すのかな?なんて、思わないでもないけど。でも、でもそんなもんじゃん。いろいろと研究なさってこういうものができていることも私よくわかったから。だけど本人は「なってないんだぜ」っていうのは。そこが難しいところだね。そういうものなんだろうな。病気ってね。
日常の中での困りごと
今、何を語ろうと思ったか…忘れちゃったな。・・・そういうことはあったのね。・・・だけど、うん。今言えないの。こういうのがね、ちょっとダメなの。不自由なんだよ。こういうの。日常ではね。
●質問(買い物いったときは?)
そんなことしょっちゅうだし、買い物はあんまりお金がないから。それも幸いなの。私もともと生活を厳しく生きてきたからさ。厳しかったからね、なおよかったみたい。面白いよ、人生。だから。
●質問(人生楽しいって言えるかな?)
面白くなるの。楽しかった。
認知症になって必要なもの・こと
だからそれはね、今みたいなこと聞いてくれる人たち。
こちらが(相手が)ちょっと知識がある。でも認知症になっちゃったばっかりに、もともと知識ないんだけどさ。どんどんそうなっていっちゃうからさ。だから、こういうのってさ、すごい、あなたたちがさ、力になって、役に立っていくと思うので。
全く、それでやってよかったらこの身を投げ出しますわ。いやでも本当にね。そう思うのよ。
認知症になって見えたこと
●質問(認知症になったからこそ見える景色っていうのがあるってことですよね?)
そう!そうなんだよ!そのことを私は、素直に感じたら言える場所を作ってきた。というか、場所を探してたし。私がそうやってるから、そういうのを認めてくれる人が、ここ(陽だまり・さかえーる)にもいる。あっちもあっちこっちあると、今の私にはちょっと理解しきれないから、とりあえずここは。ここは来ようって。だから、信頼する人たちがいるっていうことが、私達にはね一番心強いと思う。私達なんて、私の後ろに何がいるのかわかんないけど。
心配な人に向けて
だから心配ないよ。「心配ないさーー」って伝えて。生きる道なの。それも。よく世の中さ、もっと認知症にならないためって、計算をしろとか文章を書けとかさ、いろいろあるじゃん。だけど、それができないんだよこうなっちゃうと。でもまあ頑張ろうと思うけど、でももともと、私だめなの。頑張ることが嫌いな人だったから。だって、みんながみんなさ、同じじゃないでしょう。生まれてきたときが違うんだから。(頭や体を指さして)ここも、ここも違うのよ。お顔だって違う。
役割を持つこと
●質問(体験をみんなに伝えることがKさんの役割なのでは?)
私ね。この頃そういうに思える。私の今の存在が、それはそれでいいんだって。だから黙ってはいなくてもいいと思って。あんまりでしゃばってもいけないね。なんかね、そんなふうに思える。人生、面白いや。人によってね、生かし方は違うからね。強いて言えば、私はちょっとこうだから(頭を指さして)っていうのが、どうしても自分の中にあるんだけどさ。自分に自信を持って生きてないといけないよなって思うんだけどね。なかなか自信持って生きられない。でも、さすがにこの歳になったからさ、自信とは言わないけどさ。恥ずかしくなく言う。これが役割。私のことが誰かの役に立つっていうこと。役に立ってない人には、役に立たないけどね。そういうことって、長く生きてきたから言えるのよ。
インタビューの音声などを動画にまとめました
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