更新日:2023年12月27日
電気による火災について(通電火災)
阪神・淡路大震災や東日本大震災では、通電火災が多く発生しました。


総出火件数139件のうち、 総出火件数110件のうち、
電気関係は85件(約6割) 電気関係は71件(約6割)
注:消防庁検討会報告書(1998)・日本火災学会調査(2014)をもとに作成したものです
通電火災とは、停電から電気が復旧することによって発生する火災のことです。
地震による通電火災が発生する主な原因は以下のとおりです。
・損傷した配線などに再通電し、発熱発火する。
・転倒したヒーターに可燃物(カーテン・じゅうたん等)が接触した状態で再通電し、着火する。
・再通電時に発生した電気的火花が、漏れ出たガスに引火し、爆発する。

これらの電気が原因となる火災を防ぐためには、避難時にブレーカーを遮断する必要があります。
そこで、震災時に電気が原因となる火災対策に有効とされるのが、「感震ブレーカー」です。
感震ブレーカーとは
感震ブレーカーとは、地震の揺れをセンサーが感知し、事前に設定した震度以上の地震が起きた際に、配線用ブレーカーなどを遮断する器具のことです。
工事の必要なタイプのものから、工事の不要なタイプのものまでがあり、ご家庭の状況によって使い分けることが可能です。
大きな地震の際に生命、財産を守るため、感震ブレーカーの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
感震ブレーカーの種類と特徴
タイプ | 価格 | 電気工事 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
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約5万円~8万円 | 必要 | ・作動の信頼性が高い ・電気切断までに約3分間の猶予有り |
・高価 ・家屋内すべての電気が切断される |
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約5千円~2万円 | 必要・不要の両タイプ | ・作動の信頼性が高い ・コンセントごとに電気切断が可能 |
・設置数が増えれば高価になる ・電気切断までの猶予なし |
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約3千円~4千円 | 不要 | ・安価 ・設置が容易 |
・作動の信頼性に劣る ・家屋内すべての電気が切断される ・電気切断までの猶予なし |
非常用照明器具を用意しましょう
地震時に自動で電気が遮断されることで通電火災を防ぐことはできますが、夜間は移動が困難となり、けがをしてしまう可能性があります。
分電盤タイプ等のように猶予時間があれば安全が確保できますが、コンセントタイプ等のような即座に電気を遮断するタイプを設置する場合、
懐中電灯などの非常用照明器具を別途用意してください。
関連リンク
- 経済産業省【感震ブレーカーの普及啓発】(外部サイトにリンクします)
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