更新日:2022年3月29日
3月24日(木曜日)、清門小学校で卒業式が行われ、手話で校歌を斉唱しました。
手話校歌の取り組みは、コロナ禍で音楽の授業での合唱や学校行事が制限される中、卒業する児童たちに最後の思い出を残してあげたいとの思いから始まり、草加市社会福祉協議会、草加市聴覚障害者協会、草加市手話通訳問題研究会「手話友の会」協力のもと、練習用の動画を作製。
動画は校歌の歌詞をそのまま直訳するのでなく、歌詞の情景が思い浮かぶよう身振りなどを何度も修正しながら作られ昨年秋に完成。児童たちは音楽の授業や自宅で練習しました。
児童たちの感謝とお礼の手紙贈呈
3月15(火曜日)には、動画作製に協力してくださった皆さんへお礼のお手紙と手話校歌を披露しました。
手話で校歌を披露
お礼の手紙を渡しました
手紙を受け取った草加市聴覚障害者協会の飯田勝巳(いいだかつみ)さんと宮川隆志(みやかわたかし)さんは、「学校から依頼があり、とても良い取り組みでぜひ指導したいと思った。歌詞を意味が伝わるように手話にすることは大変だったが、子どもたちの手話校歌をみて、歌詞の情景が目に浮かんだのでとてもうれしい気持ちになりました」「歌のリズムに合わせて手話をすることが大変だったが、歌詞が伝わるよう手話を工夫しました」と嬉しそうに話していました。
また、「手話友の会」石川さんは「何度も話し合い、情景が浮かぶ手話を目指した。子どもたちの手話校歌をみて情景が目に浮かんだのでとても嬉しかった」と喜んだ様子で話していました。
6年生の児童は「最初は難しかったけど動画が分かりやすく作られていたので覚えやすかった。卒業式では感謝の気持ちを込めて歌いたい」「卒業式の思い出になる。この取り組みがきっかけで手話に興味を持った」など感謝の気持ちや卒業式の意気込みを話していました。
写真上段左から、鈴木英治校長、阿部陽向さん、長谷川聖南さん、市川梨理亜さん、宮村海李さん
写真下段左から、飯田勝巳さん、宮川隆志さん、石川眞理子さん
ポーズは国際手話で「I Love You」
卒業式
卒業式は2部制で実施。
これまで練習してきた成果と6年間の思いを込めて手話で校歌を歌いました。
卒業生の田澤怜大(たざわりょうた)さんと神林純芽(かんばやしあやめ)さんは、「校歌を手話で歌えたことは6年生最後の思い出」「手話の手の動きで歌詞が思い浮かぶようになった」と話していました。