更新日:2021年7月21日
本市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会参加国と相互交流を図る「ホストタウン」に、コロンビア共和国を相手国として登録されています。8月24日の東京2020パラリンピック競技大会を前に、コロンビア共和国パラリンピック水泳選手団の事前キャンプを予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。
そこで、直接的な交流が難しいなかでも、選手と子どもたちの交流を深めようと、コロンビア料理を体験する給食会とオンライン交流が高砂小学校で行われました。
コロンビア共和国を知ろう・体験給食会
6月29日(火曜日)高砂小学校で、全校生徒約840人が、コロンビア料理の体験給食を味わいました。
鶏のささみ・にんじん・インゲン・グリンピース・ソーセージを入れた塩味の炊き込みご飯の「アロスコンポーヨ」に、ヨーグルトを使ったドレッシングがかかったサラダ、ポテトフライが添えられました。
高砂小学校の廊下に掲示されていたコロンビア料理の紹介
このメニューは、高砂小学校の栄養教諭が、コロンビア料理を学ぼうとコロンビア共和国出身のシェフに頼んで作ってもらった一皿を再現したもので、「コロンビア料理はスパイシーなイメージだったが塩味のものが多く、日本人にも食べやすいと感じました。給食では塩分を控えて作ったが、ほぼ同じ味を再現しています。」と話す自信作です。
「アロスコンポーヨ」を食べた子どもたちは「コロンビア料理を初めて食べたけれどとても美味しかった。特に、ささみが美味しかったです。」「インゲンがあまり好きではないけれど、美味しく食べることができました。」と笑顔で話していました。
また、同校では7月1日(木曜日)にも、つぶしたジャガイモと牛肉(給食ではコンビーフを使用)を小麦粉で作った皮に包んで揚げて作った、コロンビア料理の「エンパナーダ」が出され、コロンビア共和国の文化を体験しました。
オンライン交流会
▲ダニエル・セラーノ選手
7月1日(木曜日)、高砂小学校4年生(128人)が、コロンビア共和国パラリンピック水泳選手とインターネットを介したオンライン交流を行いました。オンライン交流には、モイセス・フエンテス選手、ネルソン・クリスピン選手、ダニエル・セラーノ選手の3人が参加し、通訳を挟んで交流を行いました。
日本とコロンビア共和国の時差は約14時間。同日、午前9時に行われた交流は、コロンビア共和国では、午後7時頃です。
子どもたちは、選手が画面に映ると、コロンビア共和国の旗を振りながら「オラ!」(スペイン語の挨拶)と元気よく挨拶。インターネットで、自分たちとコロンビア共和国にいる選手と繋がったことにとても興奮していました。
▲ネルソン・クリスピン選手
質問コーナーでは、子どもたちから「たくさん競技がある中でなぜ水泳を選んだのか。」「つらい事があっても続けているのはなぜか」「どうしたら水泳がうまくなるか」などの質問が挙がりました。3選手は「もともとは違うスポーツをしていたが、パラリンピック競技に水泳があることを知って水泳を始めました。」「困難な状況もあるが、生きることを楽しみたいと思っています。あきらめない気持ちを大切にしています。」「先生からの指導を聞いてしっかり練習をしてください。細かい所に注意して泳ぐと良いと思います。」など一つ一つ丁寧に答えていました。
質問をした児童は、「インターネットを使った交流は初めてだったため、離れた場所にあるコロンビア共和国と直接つながったことにとても感動しました。」「言葉を訳してもらっていなくても、選手の力強さや溢れる気持ちがじんわり伝わってきました。応援したいという気持ちが強くなりました。」と目を輝かせて話していました。
▲モイセス・フエンテス選手
交流の最後に、子どもたちが作った応援メッセージ動画を、選手たちに贈ると、ダニエル選手は「応援ありがとうございます。東京大会に出られることが嬉しいです。東京大会でもメダル取得を目指し頑張ります。」と語り、モイセス選手は「コロナで大変な状況ですが、草加市の皆さん、そして全国の皆さんに感謝しています。また、大会が安全に行われることに感謝しています。大会が良い結果になることを期待しています。」と感謝の気持ちを語りました。また、クリスピン選手は「メッセージ動画ありがとう。とても嬉しかった。皆さんに会えることを楽しみにしています。大会では全力を尽くします。」と感謝と大会への意気込みを語りました。