更新日:2020年3月11日
3月5日(木曜日)、草加松原遊歩道で「松のこも外し」が行われました。
今回外されたこもは、立冬に当たる11月8日に巻かれたもの。
松の木に巻かれた「こも」は、松の害虫となるマツクイムシやマツカレハが越冬のために地中へ潜る習性を利用した古くから伝わる害虫駆除方法で、寒くなる前に取り付け、松の葉などから降りてくる虫を集めます。
この日は、二十四節気の一つで、冬ごもりしていた虫が春の訪れを感じ活動が活発になるとされる「啓蟄」。
早朝から職人が一つひとつ丁寧に計634本の松のこも外しを行いました。
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こもの中で冬ごもりした害虫
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松の幹に残った白い繭
作業を行った株式会社イワナガの岩永さんは「暖冬と台風の影響で例年より害虫は少なかったです。こもで害虫を駆除する方法は見かけなくなってきているので、伝統的な方法を守りながら松並木を守っていきたいです」と話していました。
外されたこもはその日のうちに焼却施設へ運ばれます。
約1.5キロメートルの草加松原が春の装いとなりました。