更新日:2012年4月20日
草加の土地と人々が作り、はぐくんできた手づくりの味
今や全国に知られる和菓子の一大ブランド、草加せんべい。そのルーツについては諸説ありますが、最も親しまれているのは「おせんさん」のエピソードです。
昔、日光街道は草加松原の茶店で、おせんさんという女性が団子を売っていました。おせんさんは売れ残った団子の処分に困っていましたが、ある日、侍が「団子を捨てるのはもったいない。つぶして乾かし、焼き餅として売ってはどうか」とアドバイス。
おせんさんが焼くこの餅は評判を呼び、街道の名物となりました、というもの。
その真偽のほどはともかく、草加周辺では昔から、せんべいが手軽な携帯食として親しまれていました。それはこの地が良質な米と水、野田産の醤油など、せんべいの原料に恵まれていたからです。そして当時盛んだった舟運によって江戸に運ばれた草加せんべいは、粋な江戸っ子好みの菓子として評判を呼び、不動の人気を獲得しました。
現在、市内にあるせんべいの製造所や販売所は60軒以上に及び、名実ともに草加市を代表する名物となっています。
製造工程は機械化されつつありますが、昔ながらの天日干しや手焼きも行われています。
1.材料(生地行程)
うるち米の粉末
2.練り玉(生地行程)
良質なうるち米の粉末に熱湯を加えて練り、一握り大の練り玉を作ってせいろに詰めます
3.蒸す(生地行程)
90分ほど蒸します
作業場には炊き立てのご飯のような甘い香りが
4.あく抜き(生地行程)
蒸した練り玉を石臼でつき、1時間ほど冷水にさらしてあくを抜きます
5.練り上げ(生地行程)
生地(しんこ)を練り上げ、再度つきます
こうすることで生地が均一になり、粘りと張りが生まれます
6.のしと型抜き(生地行程)
のしと型抜きを同時に行います
丸い生地がむしろに並べられます
7.天日干し(生地行程)
天日で2日から3日干すと生地の完成です
8.乾燥(焼き行程)
生地を焙炉(ほいろ)という道具で温め、芯まで完全に乾かします
9.焼き上げ(焼き行程)
先端が金属製の箸と「押し瓦」と呼ばれるこてを操り、形よく焼き上げます
10.醤油で仕上げ(焼き行程)
醤油を塗って完成
焼きたての熱々せんべいは、味も香りも格別です
草加せんべいマスコット“パリポリくん”
草加せんべいを食べている男の子のキャラクターです。食育事業や煎餅の普及PRで活躍しています。
商標登録番号第5074170号、草加煎餅協同組合、草加地区手焼煎餅協同組合
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