更新日:2013年5月28日
春先から夏にかけて、蚊のような虫が集団をなして蚊柱を作り頭上を飛び回っているのを見かけると思います。その虫がユスリカです。 ユスリカは蚊のように刺すわけではありません。危害を加えるものでもありませんが、「不快な害虫」と見なされています。 特に、目や鼻などに入ったりして不快な思いをされた人も多いでしょう。
ユスリカは、光に集まる習性があり、お店や住宅の照明、街灯にも集まってきます。
なぜ、発生するの
ユスリカの発生は、人間社会と自然とのバランスに関係していると言われています。
公共下水道の整備で水質の浄化がある程度進んだ時点で大量発生しますが、下水道への切り替えが行き渡ると発生は減少するようです。
市の公共下水道の水洗化率(接続率)は、比較的高いですが、普及していても公共下水道に接続していない世帯もあります。そのため、栄養豊富な汚水や雑排水等が道路側溝や水路に流入し、結果としてユスリカの大量発生を招いています。
ユスリカの駆除はどうしているの
市民の皆さんからユスリカ駆除の要望があった場合、市では、薬剤を入れ駆除しています。 なお、駆除する薬剤は、蛹(さなぎ)から成虫へと羽化する際に羽化を阻害するもので、魚などへ影響を与えない環境負荷の低いものを使用しています。
ユスリカ発生減に向けての対策
公共下水道への接続率が低い地域で比較的ユスリカの発生が多いようです。また、公共下水道が整備された地域では、下水道に接続することが水路や河川の水質改善につながり、ユスリカの発生を抑え込むと言われています。
市では接続可能となった住宅等には公共下水道への早期接続をお願いしています。
ユスリカは付近の住宅が公共下水道に接続していたとしても、放置されたバケツ、古タイヤ、植木鉢など水のある場所であればどこにでも発生するので、水たまりをなくしたり、たまった落ち葉の掃除をするなど、ユスリカの生活環境を少なくする必要もあります。 町会や自治会の清掃活動などに協力し、ユスリカの発生低減に努めましょう。
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