更新日:2023年2月28日
企業版リノベーションスクールについて
企業版リノベーションスクールは、草加市の都市経営課題の解決に直結する新事業への参入や既存事業の再構築を通じて、地域の発展に貢献し、自社のバリューを高めることを推進する、企業を対象とした実践型スクールプログラムです。
『顔の見える経済循環』の実現を目指す「そうかリノベーションまちづくり」の新たな取組みとして、今後開催を予定しているものです。
2015年度から約7年にわたり取組みを推進してきた「そうかリノベーションまちづくり」では、草加にある様々な地域リソースを活用して、これまでに多くの新たなまちの魅力となるコンテンツを創出してきました。波及効果も含めると、22の新規ビジネスが誕生し、5つの家守会社(民間まちづくり会社)が誕生しています。そのため、当初の対象エリアである草加駅東口周辺エリアにおいては、利活用可能な遊休不動産はほぼゼロになり、着実にその事業効果は表れているところです。
市内経済循環率が約64%の草加のまちで、そうかリノベーションまちづくりでは、地域密着型のビジネスの広がりが、豊かな日常を創り出す「お金の使いかた」を提案してきました。だれもがこのまちの未来の当事者であり、だれもができることを通じて、自分の暮らしを創ることができる、ということを証明してくれました。
そして、これからのそうかリノベーションまちづくりでは、「消費者」から「まちの投資者」に変わろうとしている市民と事業そのものを通じて、地域の発展に寄与する企業の参画を得て、そのアクセスポイントを多様化しながら、『顔の見える経済循環』の実現に向けて、その歩みを加速させていきます。そのためのそうかリノベーションまちづくりの新たなエンジンが「企業版リノベーションスクール」です。
企業版リノベーションスクールに向けて
令和4年度においては、企業版リノベーションスクール開催に向けて、スクールの概要・趣旨を企業の皆様に知っていただくため、先進地である静岡県浜松市で企業版リノベーションスクールを実践している清水義次氏をお招きして啓発講演会を開催しています。
令和4年12月に実施した第1回目の講演会では、浜松市での開催実例や企業のメリット、地域での経済循環などについてお伝えしました。
「オープンイノベーション」がこれからの社会における企業活動の鍵となる
前回の講演会で清水義次氏がテーマとしたのが「オープンイノベーション」。
自社の持つリソースを自社だけで完結させるのではなく、考えに共感する事業者と技術やアイデアなどを組み合わせ、共有していくことで、自社だけでは実現できなかった新事業の創出や既存事業の再構築を企業版リノベーションスクールでは目指していきます。
オープンイノベーションによる企業連携=本業が果たす役割としての地域貢献
企業連携は参加する企業や実現する地域での関わりなどによって、多種多様なものが考えられます。その一つの例として「断熱促進」があります。
地域での循環が難しい要因の一つが、光熱費等のエネルギーコストです。
エネルギーコストの流出を抑制するには、建築物への断熱投資の促進が有効と考えられます。断熱の実効性を示して気運を高めると同時に、断熱施工の担い手を増やしていくことが、この地域における経済循環の柱の一つとなっていきます。
そこで今回の講演会では、省エネルギー・断熱のスペシャリストである竹内昌義氏をお招きし、レクチャーをしていただきます。
企業での課題と展望
省エネルギー・断熱に限らず、それぞれの企業が抱える課題への取組みや、地域における自社の在り方・展望の実現に向けて、企業版リノベーションスクールの活用をぜひご検討ください。
その参考・演習の一環として、今回の講演会の中で意見交換の場をつくりますので、自社の課題や展望、企業としての強みや活用可能な場所、どういった業種と連携していきたいかなどお話ください。
開催概要
日時
令和5年2月22日(水曜日) 18時30分~20時30分
会場
草加文化会舘 1階 レセプションルーム(草加市松江1-1-5)
会場変が下記に変更となりました。
草加文化会館 3階 第1会議室(草加市松江1-1-5)
講師
清水 義次/Shimizu Yoshitsugu
建築・都市・地域再生プロデューサー
株式会社アフタヌーンソサエティ 代表取締役/株式会社リノベリング 代表取締役
一般社団法人公民連携事業機構 代表理事
1949年山梨県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業後、マーケティング&コンサルタント会社を経て、1992年に株式会社アフタヌーンソサエティを設立。建築・都市・地域再生、家守事業等のプロデュース等を手掛けている。
東京・千代田区神田、新宿区歌舞伎町で現代版家守によるまちづくりを実践後、北九州市小倉魚町でリノベーションまちづくりの指針となるエリアビジョンづくりやまちを変えるエンジンとなるリノベーションスクールの仕組みを構築して以来、全国各地の仲間とともに縮退時代に適合したまちづくりを行っている。
【主なプロジェクト】
岩手県紫波町オガールプロジェクト/北九州市小倉魚町家守プロジェクト/熱海リノベーションまちづくり/岡崎市QURUWAプロジェクト/福山市福山駅前再生プロジェクト

竹内 昌義/Takeuchi Masayoshi
1962年神奈川県生まれ。建築家。
東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科 教授
『みかんぐみ』 共同代表
エネルギーまちづくり社 代表取締役
一般社団法人パッシブハウスジャパン 理事
【作品】
山形エコハウス(2010年)/HOUSE-M(2012年)/HOUSE-H(2012年)/天童のエコアパートメント(2012年)/JIA環境建築大賞受賞(2013年)/紫波型エコハウスサポートセンター(2014年)/オガールセンター(2017年)/オガール保育園(2017年)
参加費
無料
対象者
- 自社の存在意義、経営戦略の明確化及び見直しを検討している方
- 遊休不動産の利活用により収益化を検討している事業者の方
- 新事業創出や既存事業の再構築を考えている経営者の方
申込み締切
令和5年2月17日(金曜日)まで。
申込みはこちらから(外部サイトに接続します)
このページに関するアンケート
このページに関する問い合わせ先
産業振興課
住所:〒340-8550 草加市高砂1丁目1番1号
商工係 電話番号:048-922-3477 ファクス番号:048-922-3406
リノベーションまちづくり推進係 電話番号:048-922-0839 ファクス番号:048-922-3406
PDF・Word・Excelなどのファイルを閲覧するには、ソフトウェアが必要な場合があります。詳細は「ファイルの閲覧方法」を確認してください。