更新日:2021年3月9日
3月5日(金曜日)、国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」で松のこも外しが行われました。
634本全ての松に巻かれたこもは、立冬に当たる11月7日に巻かれたもの。
「こも」は松の害虫となるマツクイムシやマツカレハが越冬のために地中へ潜る習性を利用した古くから伝わる害虫駆除方法で、寒くなる前に取り付け、松の葉から地中へ降りてくる虫を「こも」に集めます。
この日は、二十四節気の一つで、冬ごもりしていた虫が春の訪れを感じ、活動が盛んになるとされる「啓蟄(けいちつ)」。
早朝から職人一つ一つ丁寧に全ての松のこも外しを行いました。
作業を行った有限会社斉藤造園工事の千葉さんは「年間通じて行っている薬剤散布と剪定量を少し増やしたおかげでマツカレハなどの害虫は見つかりませんでした」と話していました。
草加松原を訪れた際は、春の装いとなったぜひ松並木をご覧ください。