更新日:2020年3月16日
障がいのある皆さんとの練習交流会
9月29日(日曜日)、コロンビア共和国パラリンピック水泳選手団事前キャンプ交流事業として、市民温水プールで障がいのある皆さんと練習交流会を開催。
練習交流会に参加したのは、パラリンピックを目指す次世代アスリートを強化・育成する「埼玉県パラドリームアスリート事業」育成選手である松永琴寧さん、菊池奏仁さん、佐野秀樹さん、中島一輝さん、近藤瑞紀さん、小林和華子さんと、全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」の埼玉県代表として選出された明石京子さん、高橋秀昭さんの計8人。
練習交流会では、選手の泳ぎを見学した後、参加者8人が3つのグループに分かれ、選手たちと同じレーンに合流。選手の後に続いて約20分間クロールや平泳ぎ、バタフライなどの種目を練習し、世界で活躍する選手たちの力強い泳ぎを肌で感じていました。
参加者の皆さんに向けて、ミゲル・リンコン選手は「上手に泳いでいました。パラリンピックで会うことを楽しみにしています」と応援メッセージを述べ、また、モイセス・フエンテス選手は「続けることは簡単にはできないので、努力をし続けてください。チャンピオンになるのは大変ですが、どうしたら上手になるかを考えて、いろいろなことを学び、練習をたくさんしてください」と話しました。
また、練習交流会に参加した市内在住の近藤瑞紀さんは「選手団の皆さんがフレンドリーに接してくれて嬉しかったです。はじめは緊張したけど、一緒に泳げて最高でした。手のかき方に悩んでいたが、選手が泳いでいるのを見て、力を抜いて強弱をつけて泳いでいるのを学ぶことができ、悩みが解消しました。これから意識して練習していきたいです」と嬉しそうに語っていました。
憧れのパラリンピアンとの練習交流会は、パラリンピックを目指す皆さんにとって元気と希望をもらう貴重な時間となりました。
選手激励会
同日同会場で、交流事業に関わった体育協会職員や獨協大学生、練習交流会参加者など約45人が集まり、2020年東京パラリンピック大会に向けて選手団を激励しました。
激励会では、様々な交流事業で、いつも明るく笑顔で振る舞い、たくさんの元気を与えてくれた選手団に感謝の気持ちを込め、草加市の地場産業である「浴衣」の生地で作られたシャツや、選手の名前が彫られた「革」小物、イラストとメッセージが書かれた大判「せんべい」のほか、事前キャンプ中の写真を集めたアルバムなど各団体からプレゼントが贈られました。
また、プレゼントと共に、交流事業に関わった皆さんから選手へ感謝の言葉が伝えられました。
交流練習会に参加した佐野秀樹さんは「今日は練習会をしていただきありがとうございました。僕たちもこれから水泳の練習を頑張るので、コロンビアの選手の皆さんも頑張ってください」と思いを伝えました。
また、通訳ボランティアとして関わった獨協大学生の加藤槙吾さんは「選手の皆さんが日本文化の体験を楽しんだり、充実した水泳の練習をしていただいていたら幸いです。ボランティアとして日本とコロンビアという国同士を結ぶお手伝いができたことを嬉しく思います。お会いできて光栄でした」と感謝を伝えました。
▲選手たちは笑顔で頷き、贈られたたくさんの感謝の気持ちを受け止めていました
最後に、選手一人ひとりからあいさつがあり、草加市で過ごした2週間の振り返りを2020年東京パラリンピック大会に向けた思いなどを伺いました。
- モイセス・フエンテス選手
皆さんと同じ時間を共有できたこと、草加市にパラリンピック水泳選手として訪れたことを誇りに思います。また、あたたかいもてなしにも感謝しています。日本のチームが来年のパラリンピックでいい結果を残せるよう願っています。
- ミゲル・リンコン選手
色々な人と出会えたことが貴重な経験になりました。ホスピタリティをもって受け入れてくれたことに心の底から感謝します。
- ルイス・カルロスコーチ
日本の異なる文化を体験し、市民の方と交流できたことは貴重な経験になりました。日本人から学んだことは時間と規律を重んずることです。来年の東京パラリンピックでも時間を共有したいので、応援よろしくお願いします。
モイセス・フエンテス選手
ミゲル・リンコン選手
ルイス・カルロスコーチ
- ダニエル・セラーノ選手
素晴らしい時間を共有できたことに感謝しています。日本のホスピタリティの文化は重要な意味を持っていると思います。日本の文化、新しいことを学びました。応援よろしくお願いします。
- レイデル・アルベイロ・レムス選手
日本の文化と習慣を2週間共有できたことに感謝します。日本に来るのは初めてだったけれど、みんなが注目してくれたのが励みになりました。継続的なサポートに感謝します。
- ネルソン・クリスピン選手
キャンプ中のすべての行程が整然と管理され、スムーズに行われたことに心から感謝しています。たくさんの贈り物も嬉しい気持ちでいっぱいです。大事にして日本での思い出にしたいと思います。大会で良い結果を残せるように一層努力していきます。
ダニエル・セラーノ選手
レイデル・アルベイロ・レムス選手
ネルソン・クリスピン選手
多くの市民に笑顔・元気・希望を与えてくれた選手の皆さんの今後のご活躍を心から期待しています。
2020年東京パラリンピック大会直前の事前キャンプとして、2020年8月頃にまたこの草加市でお会いできることを楽しみにしています。コロンビア共和国パラリンピック水泳選手団の皆さん、本当にありがとうございました。