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草加アラカルト5 文学散歩

更新日:2012年1月19日

ふるさとを愛した文学者 作品の根底に流れる風景
河の風景

豊田三郎

中川がとうとうと流れ、昔ながらの田園風景が広がる草加市柿木町。郷土の作家・豊田三郎は、明治40年2月12日、この地(当時は川柳村柿木)で誕生しました。粕壁中学、静岡高等学校を経て東大独文科に進み、卒業後は友人の高木卓らと同人誌「制作」を刊行しながら文学修行を重ね、昭和8年には紀伊国屋書店出版部に入社。その後昭和10年に『弔花』を発表し、認められました。
豊田の作品は、都会に暮らす若い男女の生活を描いた作品と、自身の体験に立脚した叙情性に富む自伝的作品とに大別でき、後者を代表する作品として『幼年時代』、『貂』、『青春』などが挙げられます。

これらの作品には、幼年期を過ごした明治・大正時代の柿木の豊かな自然とのどかな生活が描かれ、この地が彼にとって文学風土の核となっていることが読みとれます。代表作である『青春』は、戦争の影が日増しに濃くなっていた昭和16年に発表されました。旧制高校の学生である主人公・明石青年の、ヒロイン・佐知子に対するあこがれと挫折を描いた、みずみずしい恋愛小説です。

「少し恢復しかけると、彼は武蔵野と葛飾の境を流れる中川河畔の草原を歩き、そこに長い時間、うずくまっていた。彼は雲の変化と絶え間ない水の動きをみつめていた」
恋に傷ついた明石の心をなぐさめるのは、夏休みに帰省した故郷に流れる中川の水面でした。明石は豊田三郎自身であり、作品中に描かれているのは豊田の青春であったのです。
草加の生んだ作家、豊田三郎は、昭和34年に52歳の若さで世を去りました。映画化もされた小説『天国に一番近い島』で知られる作家の森村桂は、豊田三郎の長女です。



豊田三郎文学碑
市内の文学愛好者によって昭和58年に建立された女体神社内の豊田三郎文学碑

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住所:〒340-0015 草加市高砂2丁目1番7号 ぶぎん草加ビル4F
文化財保護係 電話番号:048-922-2830 ファクス番号:048-922-3498
生涯学習係 電話番号:048-922-2819 ファクス番号:048-922-3498

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