更新日:2022年3月3日
計画の理念
計画策定の趣旨
本計画は、「第11次埼玉県交通安全計画」を基本とし、同計画に定められた「人優先」の交通安全思想を継承し、科学的な交通事故の調査・予測等を行い、その成果を踏まえつつ、時代に即した適切かつ効果的な交通安全に関する諸施策について、市民の理解と協力の下、市、関係機関・団体が緊密な連携を図り、強力に推進していくため、策定するものです。
計画の期間
この計画の期間は、第11次埼玉県交通安全計画との整合を図るため、令和3年度から令和7年度までの5か年とします。
交通事故の状況
草加市の交通事故状況
- 交通事故死者数と傷者数の推移
草加市の交通事故における死者数は、昭和47年の29人をピークに減少傾向にあります。しかしながら、年により差が大きく、連続して減少しているわけではありません。
傷者数については、平成17年の2,443人をピークとして、令和2年には647人となり、7割以上減少しています。 - 草加市の交通事故の特徴
- 事故における傷者の特徴
状態別では、自動車及び自転車の運転中に、時間別では、夕暮れから夜間にかけて、年齢別では40歳代の負傷者が多い状況です。
なお、60歳から64歳まで及び高年者についても、減少傾向にあるものの、傷者割合は多くなっています。 -
死亡事故の特徴
平成30年~令和2年の間における交通死亡事故は、発生件数17件、死者数17人となっています。
本市の死亡事故の特徴は、歩行者及び自転車運転中において事故に遭うことが最も多く、それぞれ41.2%となっており、合わせると80%以上を占めています。
また、年齢別では70歳代、80歳代の死者数が多く、50%以上を占めています。 - 自転車事故における死傷者の特徴
市内では、事故全体の件数は少なくなっているものの、自転車利用時による事故が多発しており、県内でも「自転車事故多発地域」であるとともに、特に高年者及び若者による事故が多い状況です。また、安全不確認、交差点安全進行等による事故については、交通ルールのマナーに対する認識の欠如、ちょっとした油断や気の緩みなどが要因として考えられます。
- 事故における傷者の特徴
交通安全対策の方向及び目標
目標
令和7年までに、人口1,000人当たりの人身交通事故発生件数を「1.76件以下」とする
対策の重点
- 高年者及び子どもの安全確保
今後、一層進展する高齢化社会の中で、交通事故の被害に遭いやすい高年者に対しては、高年者世帯訪問などを通じてきめ細かい交通安全啓発活動を推進します。
また、幼児・児童に対する交通安全教育は、将来にわたって交通社会への参加意識の醸成を図る場として今後も重点的に実施するとともに、学齢に応じた交通安全教室を推進します。
子どもや高年者が安全に通行できるよう、通学路における歩道等の整備、生活道路での安全対策を推進します。 - 自転車及び歩行者の安全確保
「草加市自転車の安全な利用に関する条例」に基づいて、自転車交通ルールの周知、啓発、警察による指導取締りにより自転車の安全利用を推進します。
また、自動車や歩行者と自転車利用者の共存を図るため、自転車専用通行帯等の自転車通行空間の整備を推進します。
さらに、歩行者の交通事故を防止するため、歩行中の事故類型に即した交通安全教育や道路横断時の安全確認の徹底について周知、啓発するとともに、最高速度30キロメートル毎時の区域規制を前提としたゾーン30対策等を推進します。
- 交通事故が起こりにくい環境づくり
歩行者及び自転車利用者などの安全確保を図るとともに、交通事故を未然に防止するため、道路反射鏡や路面標示等を行い、交通安全の確保に努めます。
また、自動車衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進安全技術の普及に伴い、こうした機能の適切な使用の周知など、時代に即した安全意識の普及啓発を推進するとともに、各季の交通安全運動等を市民総ぐるみで実施し、交通安全意識の醸成を図ります。
具体的な対策
交通環境の整備
- 交通安全施設等による対策の推進
ア 危険交差点等への対策
イ 通学路等への対策
ウ 安全な自転車走行環境への対策
- 人にやさしい安全で安心な交通環境の整備
ア 生活道路の整備
イ 生活道路として利用される水路の安全整備
ウ 違法駐車対策の推進
エ 駐輪対策の推進
オ 交通環境のバリアフリー化
カ バス利用の推進
キ 次世代モビリティの活用促進
ク 道路使用の適正化
交通安全思想の普及徹底
- 段階的な交通安全教育の推進
ア 幼児の交通安全教育
イ 小学生の交通安全教育
ウ 中学生の交通安全教育
エ 高校生の交通安全教育
オ 若者及び成人の交通安全教育
カ 高年者の交通安全教育 - 交通安全教育指導者の育成・活用
ア 交通指導員
イ 交通安全母の会
ウ 防犯パトロールアドバイザー
エ 自転車安全利用ガイド
オ 交通安全教育指導者の育成
交通安全運動の推進
- 全国統一交通安全運動・県内統一交通事故防止運動
- 自転車の安全利用の推進に関する運動
- 交通安全大会
救急・救助活動の充実
- 救急・救助体制の充実
- 応急手当の普及啓発活動の推進
- 自動体外式除細動器(AED)普及の推進
- 救急救命士の養成及び認定救命士育成の推進
- 消防職員の教育・訓練の充実
- 現場急行支援システム(FAST)の整備
交通事故被害者支援の推進
- 交通事故相談所等の紹介
- 交通遺児の援護
- 自転車損害賠償保険の普及促進
関連リンク
- 第11次埼玉県交通安全計画(外部サイトにリンクします)
このページに関する問い合わせ先
交通対策課
住所:〒340-8550 草加市高砂1丁目1番1号
交通安全係 電話番号:048-922-1641 ファクス番号:048-922-1030
交通政策係 電話番号:048-922-1685 ファクス番号:048-922-1030
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