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草加市

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「おくのほそ道 草加松原国際俳句大会」入選作品発表

更新日:2022年1月14日

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 「おくのほそ道 草加松原国際俳句大会」入選作品発表 
   Soka Matsubara International Haiku Competition Result 

草加市は、俳聖松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の冒頭に訪れた歴史ある宿場町です。
その『おくのほそ道』の旅立ちから330周年を記念し初めて開催した「おくのほそ道 草加松原国際俳句大会」。
日本語俳句は3,765人から合計10,187句、外国語俳句は34ヵ国200人から合計637句のご応募をいただきました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。

厳正な審査により選ばれた作品は、次のとおりです。
 

選者(敬称略)

日本語俳句 

  • 黒田 杏子(俳人・エッセイスト)
  • 井上 康明(俳人)

外国語俳句

  • 長谷川 櫂(俳人)
  • デイヴィッド・バーレイ(早稲田大学国際教養学部 非常勤講師)
     
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 【日本語俳句 入賞作品一覧】(敬称略)

日本語俳句における「大賞」、「特別賞」、選者賞「特選」に選ばれた作品は、次のとおりです。
選者賞「秀作」及び「入選」は、下の関連ファイルからご覧ください。

medarumedaru 草加市長賞(雑詠句 大賞)

【一般の部】 集まつて散つて冷えゆく都鳥   東京都杉並区 深津健司

  • 黒田杏子 評
    冷えゆく。ここが凄いです。写実を超えた句の底力が一句を支えています。

【小・中・高校生の部】 兜虫頭残して食はれけり   福井県立丸岡高等学校2年 小林陸人

  • 黒田杏子 評
    頭部だけが残されている兜虫。一行のスーパーリアリズム。その迫力。

medarumedaru おくのほそ道 草加松原賞(テーマ句 大賞)

【一般の部】 願文の躍る筆勢松の芯   埼玉県久喜市 梅田ひろし

  • 黒田杏子 評
    その筆勢が見えてきます。願文と松の芯の組み合せも見事。

【小・中・高校生の部】 新調の斧を片手に松迎   岐阜県立吉城高等学校1年 渡邉希樂

  • 黒田杏子 評
    松迎という季語が見事に生かされていて感心いたしました。   

medarumedaru 一般の部 特別賞

【草加市文化協会賞(雑詠句) つばくらめ百代橋をひるがへる   埼玉県越谷市 谷端智裕

  • 井上康明 評
    「つばくらめ」は春の季語。つばくらめは、芭蕉ゆかりの松原の百代橋に春の訪れの喜びを告げる。
    「ひるがへる」が鮮明。

【奥の細道紀行330周年記念賞(テーマ句) 色変へぬ松や兜太の強き文字 埼玉県草加市 野口都未子 

  • 井上康明 評
    兜太は金子兜太。その文字は、反骨心に満ちて太く力強い。
    紅葉のなかでも緑のみずみずしさをいう秋の季語「色変へぬ松」が効いている。

medarumedaru 草加市議会議長賞(小学生の作品)

【雑詠句】 ぎんなんは小さくてかわいいじぶんがすき   草加市立花栗南小学校2年 佐藤来夢

  • 井上康明 評
    ぎんなんは、晩秋の季語。白い殻のついたぎんなんの小さくてきれいな形と自分を大切に思う気持ちをつなげたところが良い。
    香りが伝わってきそうだ。

【テーマ句】 台風の雨ニモ負ケズ松並木   草加市立瀬崎小学校5年 久保田太一

  • 井上康明 評
    宮沢賢治の詩の一節「雨ニモ負ケズ」を思い出す。
    宮沢賢治の詩の一節にことよせながら、松並木の懸命な姿を描いて味わい深い。

medarumedaru 草加市教育長賞(中学生の作品)

【雑詠句】 うぐいすや祖父の墓前に甘酒を   茨城県立並木中等教育学校3年 関杏純

  • 井上康明 評
    春の墓山にうぐいすが鳴く。おじいさんの好きな甘酒を墓前に捧げ、おじいさんを偲ぶ。
    ねっとり甘い甘酒。汗ばむような春の昼である。

【テーマ句】 松並木ペダルをこぐ帰路月照らす   草加市立栄中学校3年 今川倫花

  • 井上康明 評
    毎日、松並木を自転車で通学するのだろう。秋の名月が帰路の作者を照らす。
    一日を終えほっとしながら懸命にこぐ自転車のペダル、松並木が見つめている。

medarumedaru 奥の細道サミット賞(高校生の作品)

【雑詠句】 教室の詩集へ運動会の風   群馬県立太田高等学校2年 林和弥

  • 黒田杏子 評
    詩集と運動会の風。この組合せは詩人ならではのもの。

テーマ句 十五夜や天まで届く松並木   滋賀県立彦根東高等学校1年 林蒼馬

  • 黒田杏子 評
    十五夜なればこそ。天まで届く。ここも気持がいいですね。

medarumedaru 黒田杏子選「特選」

【一般の部(雑詠句) 全島の停電中の良夜かな   東京都新島村式根島 曽根新五郎

  • 黒田杏子 評
    停電の島。天上の名月。一句の臨場感に圧倒されます。

【一般の部(テーマ句)】色変えぬ松や盆栽美術館   埼玉県さいたま市 岡田本重

  • 黒田杏子 評
    盆栽美術館の松。この発見が作品を新鮮なものにしています。

【小・中・高校生の部(雑詠句)】 早朝の父との会話照紅葉  岐阜県立吉城高等学校1年 岩畑伶奈

  • 黒田杏子 評
    照紅葉が父と子の会話を包んで・・・。幸せな時間です。

【小・中・高校生の部(テーマ句)】 縁側で一人見る松秋深し  滋賀県立彦根東高等学校1年 矢野紗雪

  • 黒田杏子 評
    縁側のある暮し。文人俳句の趣きもある魅力的一行。

medarumedaru 井上康明選「特選」

【一般の部(雑詠句)】 碧い眼の太郎冠者かな怒鳴門忌   埼玉県草加市 折原烈子

  • 井上康明 評
    ドナルド・キーンの忌日は、二月二十四日。太郎冠者は狂言では青年の召使。
    春浅い季節感にふさわしい洒落た追悼句。

【一般の部(テーマ句)】 けらつつき松の木霊を叩きをり   東京都足立区 佐海みや子

  • 井上康明 評
    「けらつつき」はキツツキ、秋の季語。カタカタと木の幹を叩いて虫を食べ、巣穴をくり抜く。
    「松の木霊」は爽やか、松の歴史を思わせる。

【小・中・高校生の部(雑詠句)】 学生のカバンはち切れそうな冬   名古屋高等学校2年 今野巧海

  • 井上康明 評
    冬という季節感が良い。入試、卒業、進学など、春を思いながら厳しい冬を過ごす学生。
    勉強にスポーツにと懸命に取り組む学生の姿が浮かぶ。

【小・中・高校生の部(テーマ句)】 松の葉で勝負をしよう負けないぞ 草加市立新里小学校5年 小杉朱音

  • 井上康明 評
     元気な小学生が、友達と松の葉相撲を始めようとしている。
    「松の葉」は春から夏のみずみずしい緑の松の葉だろう。弾むような一場面である。

 

【外国語俳句(英語・仏語) 入賞作品一覧】(敬称略)
Foreign language haiku (English/French)  Award winning works

外国語俳句における「大賞」、「特別賞」、選者賞「特選」に選ばれた作品は、次のとおりです。
選者賞の「秀作」及び「入選」、選者による選評は、下の関連ファイルからご覧ください。

The following works have been selected as "Grand Prize", "Special Prize", and " Selector’s Special Selection " for foreign language haiku.
Please see the related files below for the "Outstanding Haiku" and "Honorable Mentions”, as well as the Prize-Winners and Comments by Selectors.
  

medarumedaru 草加市長賞   Soka Mayor's Award(Grand Prize)

noon hunting
following me up the hill     Anthony Itopa Obaro (Nigeria  ナイジェリア)
a hawk's shadow         アンソニー イトパ オバロ 

  • 日本語訳
    真昼の狩
    丘の上まで私について来る
    一羽の鷹の影

medarumedaru草加市文化協会賞  Soka City Cultural Association Award (Special Prize)

full moon
01月02日 for you             Pere Risteski  (North Macedonia 北マケドニア)
01月02日 for me            ペール リステスキ

  • 日本語訳
    満月、あなたに半分、私に半分  

 medarumedaru奥の細道紀行330周年記念賞  Oku-no-hosomichi 330th Year Anniversary Award(Special Prize)

incendie du coucher –
le pinède rafraîchi          arcadiana  (Romania ルーマニア)
par la lune                                    アルカディアナ             

  • 日本語訳
    夕焼の松原月の光に冷やさるる

medarumedaru長谷川櫂選「特選」 Hasegawa Kai selected 「Special Selection」

gallant butterfly
I  am godifying Your strong          Paweł Markiewicz  (Poland ポーランド)
born from the starlets                   パヴェロ マークヴィッチ   

  • 日本語訳
    なんて輝かしいアゲハ!
    君の力を神と讃えたい
    それは星屑から生まれた   

medarumedaruデイヴィッド・バーレイ選「特選」 David Burleigh selected 「Special Selection」

fading moon
how slow a boy licks                      Africanshakespeare  (Ghana ガーナ)
his candy                                        アフリカンシェイクスピア                    

  • 日本語訳
    褪せて行く月、ゆっくりゆっくりキャンディーを舐める男の子

 応募総数

日本語俳句

  • 応募人数
    3,765人( 一般の部:311人、小・中・高校生の部:3,454人 )  
  • 応募句数
    1万187句( 一般の部:1,157句、小・中・高校生の部:9,030句 )

外国語俳句

  • 応募人数
    200人( 英語:186人、仏語:14人 )
  • 応募句数
    637句( 英語:594句、仏語:43句 )

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このページに関する問い合わせ先

文化観光課
住所:〒340-8550 草加市高砂1丁目1番1号
文化振興係 電話番号:048-922-2968 ファクス番号:048-922-3406
観光交流係 電話番号:048-922-2403 ファクス番号:048-922-3406

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