草加今昔　旧日光街道

平成18年11月5日号掲載
住宅やマンション、せんべい店などの商店が立ち並ぶ旧日光街道。1606年に徳川秀忠の命を受け、大川図書が道の整備に着手しました。1630年には幕府公認の宿場となり、日光道中第2の宿場町として栄え、この街道を中心にコミュニティが形成され、まちが発展しました（写真は昭和15年）。

私が子どもだった昭和初期には現在の旧日光街道では五・十の市（5日ごとの市）が開かれ、街道沿いに店が並び、今では想像できないくらいにぎわっていました。現在のようにデパートやスーパーがありませんでしたから、買いに来る人たちはみんな市を楽しみにしていたようです。
街道沿いに店を出すため、大八車にたくさん荷物を載せ、越谷やさらに遠方から商人たちが来ていました。雑貨や古着、アメ細工などが売られ、特に12月25日は正月用品を買い求める人たちでごった返していました。
（写真：小川正義さん 文：豊納愛子さん）