更新日：2011年5月25日
平成18年7月20日号掲載
河岸は、江戸から大正時代にかけて江戸と草加を結ぶ経済の接点として重要な役割を担っていました。草加の農産物を江戸へ、江戸から肥料や日用雑貨品を草加へという回船場所として河岸は活気を帯びていました。市内には、綾瀬川の札場河岸以外にも魚屋（ゆうや）河岸など、また中川には音店（おとだな）河岸と、数か所の河岸がありました。
昭和49年に撮影した札場河岸公園になる以前の写真です。当時の住居や店舗などは、現在の望楼のあたりに建っていました。写真に写っている建物は、全て日本瓦と木材、土壁、漆喰（しっくい）と石で作られた蔵として利用されていました。中央の木戸は川と陸とを結ぶ出入り口です。
（写真提供・文：石井俊三さん）
平成元年から平成3年に整備された札場河岸公園。かつての「河岸」を再現し草加松原遊歩道の南端に整備されました。公園には、船着き場の石段なども復元し、当時の面影をしのぶことができます。現在は、多くの市民の憩いの場として親しまれています。
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