更新日:2019年11月22日
10月25日(金曜日)、新里小学校で3年生を対象に藍染め体験が行われました。
この藍染め体験は、草加市の伝統産業の一つである「ゆかた染め」につながる染色技術を子どもたちに知ってもらおうと、平成17年から同校で実施されてきました。
講師は、さん。昼間さんは、草加の地場産業である本染めゆかたの製造と普及活動を行っており、その伝統技術の保存や継承にかかわる活動が評価され平成28年度に草加市文化賞を受賞されています。
体験の前に講義や映像でゆかた染めについて勉強してきた皆さん。
昼間さんから、藍染めの歴史や手順の説明を受け、さっそくハンカチを染める体験を開始しました。
「藍には、蛇や虫よけの効果があり、農業をする人に重宝されていた」という話に子どもたちは「え~!」と驚き声を出して興味津々。藍をはじめとする染め物が古くから庶民の暮らしを支えてきたことを学びました。
子どもたちは、染め上がりをじっくり想像しながら思い思いに白いハンカチに、輪ゴムを縛り付けていきます。輪ゴムを縛り付けた場所には、染料が入らず、藍色に染まらないため、強く締めることで白い模様を作ることができます。
ハンカチの縛り付けが終わると、染めの作業へ。藍液につけ、2分数えて液を浸透させた後、空気にさらして酸化させます。ハンカチが緑色から段々と藍色に変われば、しっかり染まった合図。
最後に余分な染料を落とすために水洗いして輪ゴムを外せば、世界に一つだけのハンカチの出来上がり。
子どもたちは「きれい!見て!見て!」とお互いのハンカチを見せ合い、お気に入りの模様を自慢しあっていました。
全員が染め終わると、昼間さんは子どもたちのハンカチを一枚ずつ丁寧に講評。「それぞれ良く染まっていて、良い個性が出た作品ができました。一生懸命に取り組むと良い作品ができます。同じように勉強も一生懸命に取り組んでください。」と話しました。
子どもたちは「輪ゴムを付けるのが難しかった。酸化して色が変わっていくのが面白かった。」「職人の人が大変な思いをして作っていることが分かった。」と自分で作ったハンカチを手に満足そうに話していました。