更新日:2017年2月10日
中央図書館には現在60万冊以上の新旧さまざまな蔵書があり、多くの市民が利用していますが、傷んだり古くなったりした本や寄贈などによって重複した本は除籍されるため、毎年多くの本が処分の対象になっています。
そこで、中央図書館では資源の再利用を目的に、除籍資料となった本を市民に無料で配布する古本市を開催しています。
今年は2月4日土曜日に古本市が開催され、約1万冊の本が配布されました。
午前9時30分に配布を開始すると、それぞれ目当てのジャンルの本が置かれた場所で持ち帰る本を探します。
25分毎の入れ替え制のため、訪れた人はすばやく会場内の本を見回っていました。
中には絵本や児童書などを目当てに訪れた親子連れの姿も見られ、小さな子どもがたくさんの本を抱えてうれしそうにしていました。
持ち帰ることができるのはひとりにつき30冊までですが、大型本やシリーズものなどを入れると、大きなかばんもあっという間にいっぱいになります。
この日、計8回の入れ替えと午後のフリータイムを合わせて約794人がそれぞれ目当ての本を持ち帰りました。
本でいっぱいになったかばん。各ご家庭で再利用されます。
なお、古本市は「図書館ボランティア草加」の皆さんの協力で開催されています。
より多くの人に除籍資料を再利用してもらおうと、よりスムーズな本の出し方、並べ方などを毎回工夫しています。
この日も赤いエプロンをつけて、利用者の入れ替え時間の度に会場に並べきれなかった本を倉庫から出して素早く補充していたほか、会場の整理・案内なども行っていました。
本は箱に隙間なく詰まっていたほうが多く持ち帰っていただける傾向があるとのこと。
古本市は来年もまた同時期に開催予定です。
とにかくたくさん本を読みたい、普段買わない本が欲しいという方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。